26.がんばらない ページ34
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「黒尾サンと研磨、ありがとうございました」
「おー、これからは迷わないようにな」
「……また後でね」
結局、第4体育館まで送ってもらった私は2人に小さく頭を下げてから体育館に入った。
そういえば、白鳥沢はどこと試合だっけ。
そんなことを考えてコートまで小走りで行くと爽やかな色合いのチーム。
「青葉城西……」
いわゆる、青城と縮めて呼ばれてるところ。
因縁の相手的な感じな。
「お疲れ様デス」
「おかえりなさい、Aさん!」
「ちゃんと帰ってこれたんだな」
「流石は、まま」
そういった川西がお腹にパンチをくらってた。
それを見つつもタオルとスポドリを手渡しながら、青城のベンチを見ると茶髪の人と目が合った。
バチッて感じに。運命的な……あ、やめとく。
「ちょっ、君!白鳥沢のマネージャーだったの!?」
「…………ダレ、」
大声で叫ばれる&指をさされるから嫌でも視線はこっちに向く。
だれ、と小さく呟いて顔を逸らすと般若みたいな顔付きの白布が視界の端に映った。
「君がウチに来た時に俺にビブス渡して生徒会室の方に行ったじゃん!」
「…………あ、あの時の」
「も〜、白鳥沢のマネージャーとか知らなかったんだけど……。ビブス受け取るんじゃなかった!」
私だってまさか青城のバレー部の人だとは思わなかったんだけど。
「白鷺、及川に会っていたのか」
「あの人、及川って言うんデスか」
あ、なんだっけ。
青城に行く時に牛島さんが及川に会った際に伝えてくれって言ってたのって確か……、
「及川、調子はどうだって牛島さんが」
「今!?っていうか俺、先輩ね!
君、後輩でしょ!?」
「……及川サン、調子はどうだって牛島さんが言ってましたよ」
「もういいよ!」
面倒臭い、この人。
フイっと顔を逸らしてため息を着く。
「??
調子はどうなんだ、及川」
「お前のせいで最悪だよもう!」
そのやり取りに思わず笑いそうになるも何とか堪えてタオルとスポドリを回収する。
「白布、練習って何時まで?」
「とりあえず昼休憩あるから昼まで」
「分かった」
お昼ってことはつまり、マネージャーが準備するからそれまでにある程度の仕事は終わらせなくちゃいけないってことで……うわ大変。
「ちょっとマネージャーに近付かないでくれますか」
「白布くん、邪魔!」
「及川…さんが邪魔です」
「うるさい、及川さん」
「ちょっとマネージャーちゃん!?」
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ろい(プロフ) - ヒナさん» 果たしてオチはあるのか…??(すっとぼけ顔)コメントありがとうございます、更新頑張ります! (2020年6月24日 21時) (レス) id: 9883bc7676 (このIDを非表示/違反報告)
ヒナ - 落ちはあるのか…?あるなら白布がいいなぁ、夢主可愛い!更新頑張ってください! (2020年6月7日 12時) (レス) id: fe45ff59f5 (このIDを非表示/違反報告)
ろい(プロフ) - ryonさん» 可愛いですよね分かります(真顔)。応援ありがとうございます! (2020年3月8日 13時) (レス) id: 9883bc7676 (このIDを非表示/違反報告)
ryon - え?夢主ちゃんて、可愛いすぎ、、 めっちゃ応援してます! (2020年3月6日 9時) (レス) id: 89b2666c2a (このIDを非表示/違反報告)
ろい(プロフ) - 青い夕日さん» ありがとうございますううう!!自分で書いてて言うのもなんですけど夢主ちゃん可愛いですよね!!更新頑張ります! (2020年3月5日 22時) (レス) id: 9883bc7676 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ろい | 作成日時:2019年3月8日 22時