【男主】Cool Boy ３

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「部屋まで送ります。臣くんも、何かあったら困るからついてきて。」



「あ、はい。」



『すいません、ありがとうございます。』





誰がどこに潜んでるか分からない



できるだけ一人にならないように、
HIROさんから指示があったのだろう



岡本さんが車のドアを開けて、
周りを見渡しながら真翔と俺を下ろす




岡本さんに促されて
サッと真翔のマンションに入る



俺のとこもだけど、
ここもLDHの管理下にあるから
マンション内は心配ないと思う




でも、念には念を




何があるか分からないから、
常に細心の注意を払って行動しなければいけない




これからしばらくこんな生活が続くのかと思うと
一気に憂鬱になる




『広臣？』



「ん？」




エレベーターに乗ると、
真翔が俺を呼んだ




『なんかあった？』




「え？」




『いや、なんか、表情暗く感じたから、、』




「え、臣くん。なんかあったら絶対言ってよ？」




「なんもないよ笑大丈夫。」




「ならいいんだけど？」





『何考えてた？』




え？




もしかして、エスパー出ちゃった、、？笑




「なんもないって笑、、、ただ。」




『ただ？』



「いや、これからしばらくこんな生活が続くのかなって思ったら、、、
ちょっと憂鬱、だなぁ、、って笑」




真翔の圧力に、素直に今考えてたことを伝えた




と同時に、軽快な音とともに扉が開いた




岡本さんが歩き出したから、
後ろについてエレベーターを出る




『広臣？』




優しい声で呼ばれて
少し俺より高い真翔を見上げる




『正直、俺も、「何も心配ない」なんてことは
軽い気持ちで言えないよ。
そんなの、なんの根拠もないし、俺も一回狙われてるからね。


確かに、この生活は狙われてる以上免れないし、
これを避ければもっと危険な目に合うかもしれない。


でもさ、俺の仕事、今なるべく広臣に合わせてもらうようにしてるんだ。』




「え？」




『今は一応、融通が利くから、
広臣が事務所の時は俺も事務所で作業するし、
広臣が撮影とかの現場の時は
俺も他の仕事が入ってなかったら一緒に動くつもり。


ほら、いつもより、多く一緒にいられるんだよ？
この状況は窮屈だし、俺も憂鬱だよ。

でも、一人になることはないから
危険も免れるし、一緒にいる時間も増える。



こう考えたらさ、悪くはないと思わない？笑

ほんとは悪くない、なんて言える状況じゃないけどね笑』

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