03 ページ3
.
そんな女子高生に告られるなんて事があったことも忘れ出したある日のこと。
例のごとく俺は夜の街を散策中。
彼女が出来てから、北斗も風磨も付き合い悪くなったしマジでつまんねぇんだよなぁ。
1人でクラブ行ってもしょうがねぇんだけど〜。
なんて能天気に歩いてると、
道のハズレで制服を着た女の子が2人の男に捕まっているのが目に入った。
あーあ、こんなところでそんな格好してたらそりゃ捕まるわな。
ご愁傷様。
悪いけど面倒なことには巻き込まれたくないんで。
そう思いながら、その横を見て見ぬ振りして通り過ぎようとしたその時。
興味本位で見たその女子高生の姿に目を疑ったんだ。
は？
何やってんの、あいつ。
俺の目に入ったのはそう、いつの日か...
俺に一目惚れだなんとか言って声かけてきた女子高生だった。
.
思いがけない出来事に、思わず足を止めたが...
イケナイ。
本当はあの子カラダ売っちゃうタイプの子だったらどうすんの？
止めに入ったとして、お兄さん余計なことしないでよとか言われてもヤだし。
何より、ご家族に〜とかなったらもう面倒すぎて考えただけで頭痛い。
やめだやめ。
本当にやばかったら誰か止めに入るだろ。
俺じゃない誰かが。
そう言い聞かせて、歩みを進めようとした。
...けどそれは彼女の一言で踏みとどまることになる。
『やめ....やめてください..っ、！』
その言葉はあまりにも小さくて震えてて。
その横で下品に笑う男たちの声によってかき消されるかと思うほど、か弱いものだった。
『私、お兄さんに一目惚れしちゃったんですもん.....』
あの日、俺に声をかけてくれたりんごちゃん。
あの時の姿が脳裏に浮かぶ。
ねぇ、俺のこと好きだって言ってくれてる女の子何泣かせちゃってんの？
俺以外が泣かせていいわけねぇーだろ。
そう思うよりも先に体が動き出していた。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 776人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ミナ(プロフ) - ヒヨリさん» 伏線引いてたつもりですけど勘ぐられなくてよかったです！！笑 (2019年9月26日 21時) (
レス) id: 0d7cdb44a3 (このIDを非表示/違反報告)
ヒヨリ - ミナさん» 目、白黒させてます...(笑)高地より衝撃的...!! (2019年9月26日 20時) (レス) id: 61e4e164fd (このIDを非表示/違反報告)
ミナ(プロフ) - ヒヨリさん» びっくりですよね笑 コメントありがとうございます！ (2019年9月23日 14時) (レス) id: 0d7cdb44a3 (このIDを非表示/違反報告)
ヒヨリ - ミナさん» こーちに奥さんと娘さんがいたとは...(笑) (2019年9月23日 13時) (レス) id: 61e4e164fd (このIDを非表示/違反報告)
青炎神狐白 - 物語が進みすごくおもしろいです！この後の展開が待ち遠しいです(^^)楽しみに待ってます！ (2019年9月2日 23時) (レス) id: 8b8abbcbb8 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ミナ
| 作成日時：2019年8月17日 1時
