BTSの長男の日常短編集 2

思い【YG】 ページ19

俺は怖かった。 俺たちがどんどん有名になって たくさんの人が俺たちの曲に注目していることに恐怖を覚えた。出した曲がいい曲だと賞賛をもらったら次はもっといい曲を作らなければならない。終わりのないこの状況がとてつもなくプレッシャーで苦しかった。


自分がこんなに大きくなるとは予想もしてなかった。アイドルとしての人生は早々に終わり、プロデューサーとしての人生が待ってると思っていた。


解散の話が出たときやっと解放されるのかとまだみんなと一緒にいたいという矛盾した2つの気持ちがでてきた。俺は戸惑った。それと同時にフレーズが浮かんできたんだ。メンバーに捧げる曲。


作業が進んでいくにつれヨンジュニヒョンのことが思い浮かび、だんだんとメンバーに捧げる曲ではなくヨンジュニヒョンのソロ曲のような感じになってしまった。


これは次のアルバムにヒョンのソロ曲として出したいと思った。そうすると今までの恐怖やプレッシャーが嘘のように消えて周りの音も時間も気にならないくらい没頭した。


一段落しヨンジュニヒョンと会えばもっといい曲がかけそうとスマホを手に取ると予想外の内容がかいてあった。


ヨンジュニヒョンユンギヤ
ヒョンは今 日本にいます。 来たくなったらおいで。ユンギのことだからめんどくさくて来ないかな? たぶんみんなも来ると思うから来てくれるとうれしいな。位置情報送っておくから待ってるね。


ヨンジュニヒョンユンギヤ
何してるの? 返信がないからヒョン心配だよ。


ヨンジュニヒョンユンギヤー
曲作ってるの? ちゃんと食べてる? 寝てる? 体調崩さないようにねㅜㅜ


ヨンジュニヒョンさすがに心配だよユンギヤㅜㅜちゃんと生きてるよね?なんでもいいから早く返信ちょうだい


「やべ...」


作業に没頭しすぎてカトクを全然見てなかった。日付を見ると3日経ってる。


すみません、作業してました。今から用意して向かいますね。


そう打つとおもむろに動き出した。

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