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452話 ページ2
✩
｢…ふ〜ん｣
ひっ、興味なさそうな顔してる…！
流石にありきたりすぎたかなぁ？
私は数秒の沈黙さえも怖くて、すかさず大声でこんな事を宣言してしまった
｢あの、私勝手に月永さんの曲使っちゃいました！ごめんなさい！｣
｢え？あぁ〜いいよ。どうせ二度と使うつもりなかったやつだし｣
｢っ…｣
｢でででで、でも！私月永さんの曲を使うなら、死ぬ気で歌えます！！｣
夢の中の｢おれの曲を使うなら、死ぬ気で歌えよ｣っていう言葉が、今も頭の中に強く刻まれている
それしか頭になかった
すると月永さんは口角を限界まで上げて、不敵な笑みを浮かべた
それに思わず私は背筋が凍りついた
｢言ったな？｣
｢っ…は、はいっ！｣
｢それが口だけじゃないって証明しろよ。そしたらおまえは大好きなリッツやKnightsとこれからも居ていいからさ…♪｣
｢ど、どうやって？｣
｢簡単だ｣
怖くて怖くて、逃げたくなった
でも…！
何となく、逃げちゃダメな気がする
｢歌うんだよ。全力で｣
｢…へ？｣
｢おれがわざわざ足を運んでやるから、そこでおれにおまえの本気を見せてみろ｣
｢こ、今度紅月とライブをするので、その時に…｣
｢それは決まってるだろ。単独ライブだ｣
そ、そうですよね…
｢中途半端な真似は絶対にするなよ。おまえの出せるもの全てをそこにぶつけてみせろ…♪｣
｢はいっ！！｣
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作者名：赤月 音 | 作成日時：2021年1月31日 6時
