「 ねえ、嫌いなの 」 丸 山 × 二 宮 ページ14
.
学園の人気者丸山と根暗図書委員長二宮
『きゃー、やばい！いま丸山くんと目が合った！』
「相変わらずモテるね、マルは。」
「そう？相葉ちゃんも凄いやろ？」
「まあね。でもマルには負けておくよ。」
「なんですの、その遠慮は」
「…あ、やばい！次の授業の課題やってない！」
嵐のように去っていった。
一方の取り残された僕はというと、
入学して二年経つけど一度も入ったことのない図書室に来てた。
「へぇ、結構たくさんあるんやなあ。」
授業の合間の小休憩だから図書室は閑散としてるし、
誰の気配も感じないから唯一の自分の時間が作れたような気がした。
「……あの〜…もう授業始まりますよ。」
「ぅわ！…びっくりした！」
幽霊か思うぐらい静かに現れて静かに話し掛けられた。
そんな僕をよそにソイツは図書室を出て行く。
「え、待って。」
「いや、話すことも時間もないんで。」
「…ほ、ほな放課後ここで待ってる。」
「……はぁ、…はい。」
なんでそんなこと言ったのか分からないけどなんとなく彼と話してみたくなって。
待ちに待った放課後。
「一緒に帰ろうよ」と声を掛けてくる女の子たちに断りを入れれば向かうはあの図書室。
相葉ちゃんは今朝とは違う女の子と帰っていった。
重たい引き戸を開けて中に入ると本の独特な匂いが鼻を掠める。
彼の姿はどこにもない。
電気を点けても天井が少し高めなせいか、光の力が弱いせいか、意味を成してなく天気が悪けばここは暗ぼったいままなんだろう。
少し奥に進むと本を借りる時のカウンターがあって、どこからか持ってきた椅子に座って彼は机に伏せて寝てた。
「あ、いたいた！そうや、名前なんて言うん？」
「……なに、なんですか。」
ゆったりと身体を起こすとこちらを向いてくれる。
「名前。教えてや？」
「俺、あなたみたいな方、嫌いなんです。苦手なんです。」
「うん、なんで？」
「あの人に似てるから……」
「…あの人？」
「あなたには関係ないことですっ！出てってください。」
「それは叶わへんなあ。僕もう君のこと気になりだしたから。」
「そういうのが、その優しさが！俺には…」
机に身を乗り出し彼の長い前髪をかきあげる。
「…ほら。やっぱり。君は綺麗だよ。」
fin.
ars.eight 様 からのリクで丸山と二宮です。
ちょっと謎めいた終わり方ですが…
それがなんか二人にはあってそうだな、と(笑)
いつか幸せな二人を描けたらな …
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 73人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
花桜L - 超絶萌えます、面白いです！続編楽しみに待ってますね♪ (2019年10月5日 12時) (
レス) id: 4c799f114d (このIDを非表示/違反報告)
ゆき - リクお願いします！村上×櫻井のしっかり者（たまに天然）コンビを見たいです。どちらが受けかは作者さんに任せます！ (2019年9月23日 18時) (レス) id: 74a3dbf8fd (このIDを非表示/違反報告)
ちょこ。(プロフ) - 花桜Lさん» リクありがとうございます！大倉さんの女装…可愛い倉子が浮かびました（笑）けど、またちょっと違う感じで書いてみようと思います！しばしお待ちを〜♪♪ (2019年9月22日 21時) (レス) id: 452476bfbf (このIDを非表示/違反報告)
ちょこ。(プロフ) - シオリさん» 続編はいずれ書こうと思ってます（笑）いろんなパターンが頭を駆け巡っているので固まり次第また上げようと思います！ステキなリクありがとうございました！学パロはやっぱ楽しいです〜♪♪ (2019年9月22日 21時) (レス) id: 452476bfbf (このIDを非表示/違反報告)
花桜L - 短期間にすみません、リクです。番組の企画で女装した大倉君にニノが一目惚れしちゃう、という話をお願いします！ (2019年9月19日 20時) (レス) id: 4c799f114d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ちょこ。 | 作成日時：2018年4月27日 22時
