君だけを愛すると誓います。 (ページ9)

今日:28 hit、昨日:35 hit、合計:28,082 hit

後悔09＿＿＿side.檜山ページ9

でもAは俺の気配に気づいたのか少し驚いたような顔をしてこちらを見ていた。

『こ、光成、くん、、』

「、、、こんなとこで何してんの？」

『え、、いや、その、』

「ナンパ待ち？」

『ち、違うよ、、！ただ、、、』

「ただ、なに？」

『、、、光成くんとのこと、考えてた、』

「ふぅん」

こんな冷たい態度を取りたいわけじゃない。

「あの、、さ、」

『光成くん、あの、、』

しばらく続いた沈黙を終わらせようと言い出した言葉はAと被ってしまった。

「なに？先言いなよ」

『、、、あの、、私たち、もう別れよ、、？』

「え、」

『私もいっぱい考えたの、光成くんとどうやったらまた昔みたいに戻れるかって、！
でも、、光成くんはもう私のこと好きじゃないでしょ、、、？』

Aのまさかの発言に俺はなにも言えなかった。

『だから、、私あの家出てくし、、私のものは捨ててくれていいから、、』

「ちょ、ちょっと待ってよ」

『私だって、、できるなら別れたくないよ？
でももう無理だよ、、、ごめんね、、っ、』

そう言ってAは走って公園を出て行った。