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後悔14＿＿＿side.檜山 ページ14
翌日、Aの死亡事故が全国で報道された。
Aの実名も顔も出たから青木はもちろん、光輝や渉も俺へメッセージを送ってきてくれた。
でも、返信する気にはなれなかった。
Aには兄弟がいなくて、両親はAが18歳の時に亡くなっている。
親戚ともほぼ疎遠でAを追悼してくれる身内がいなかった。
「A、、、」
Aは病院の霊安室へ移動された。
そこで冷たくなったAの手を握ってひとりでまた泣いた。
「俺、、Aのことが好きすぎてさ、どう接していけばいいのか分からなくなってたんだよね、
だから、最期はあんな態度取ってた、今更すぎるけど、、ずっと好きだったんだよ
誰よりも愛してた」
顔に被せてあった布をとると、静かに眠っているかのようだった。
大好きなAの寝顔。
でもこんな場所で見たくなかったな。
「A、、お願い、もう一回、、一回だけでいいから笑って俺を呼んで、、A、、っ、」
どれだけ悔やんでも悔やみきれないこの気持ちに、俺は精神がおかしくなりそうだった。
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作者名：なの | 作成日時：2023年12月12日 1時
