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第八話 それでも徹夜がないとは限らない ページ9

『言ってやってぜこらぁ!!』
川上「まじで言ったんですか?あのお偉いさん方に?」
『じゃなかったらこんな大量の追加仕事貰わないわ!!』

見事に最後のやってやろじゃないのって言葉が気に入らなかったらしく残業させられています。

『あーもう。これ完璧にあの小屋に帰れるの夜中だわ』
川上「小屋?えw先輩小屋に住んでるんですかwwww」
『草はやすな。仕方ないだろうあんな警戒されてる本丸に寝てみろ。数秒後には首と体がおさらばだ』
川上「先輩って刀剣男士好きですもんね」
『なんでそんなこと――』
川上「だって先輩。他の本丸に仕事で行ったりしますけど一回も刀剣男士の悪口も言ったの聞いたことないし、しかも話してるとき一番楽しそうにしてますもん」

いやなんでこいつそんなところ見てんだ。だったらその観察力仕事に活かせ?

川上「あと。審神者になるの嫌だーとか言ってないのが確信っすね。先輩が嫌がってるのは前の審神者探すことだけっすもん」
『え。こわ。え?何??こわ』

そんなこんなで審神者になった日は朝になるまでデータづくり、午前はというと。

『…現世あっつ』
川上「仕方ないですよー現世なんて季節もうないですから。さっさと終わらせましょう」
『わかってると思うけどね?この仕事、私がほとんど負担してんのよ?いつもだけど!』
川上「わかってます、いつも大変お世話になっております!」
『口だけ達者なんだよな』

そういって着いたのは人気のない道。坂になっているまばらに敷かれた石の階段を登る。

『霊力が乱に乱れまくって祀りって感じだ』
川上「へぇ。私には何も見えませんし、感じません」

私にははっきりと見えるものがある。幽霊とか、怪異とか。霊力が強いのは生まれつきっぽくて気付けば色々見えてた。

そしてもう一つ。この仕事をするきっかけになった見えるもの。

『彼岸が見えるなあ』

彼岸とは三途の川を挟んで死の世界のことを指す。逆に現世は此岸と呼ばれる。まぁその死の世界が見える。簡単に言えば神様の世界が見える。

刀剣男士は忘れがちだが付喪神、神様である。神様には神様の世界がある。となると刀剣男士にもそういう世界があるということ。

その彼岸に刀剣男士が審神者を連れて行くことをそう。世にいう神隠しである。

『ここで神隠しが起こっている可能性は高い。でもうん。この中行かなきゃいけないんですか?』
川上「いってらっしゃいませご主人様!!」

徹夜のせいでテンションがおかしいですね!

第九話 危うくさようなら→←第七話 仮審神者になりまして



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稲森(プロフ) - 時雨さん» 初めまして!コメント、誤字の報告ありがとうございます!ご親切に押してくださって嬉しいです。こんな感じで誤字も多いかと思いますがこれからもよろしくお願いします! (2020年6月4日 14時) (レス) id: 17ab3ec999 (このIDを非表示/違反報告)
時雨 - 夢主の性格が好きです(≧∇≦) (2020年6月4日 0時) (レス) id: a4f27d0bac (このIDを非表示/違反報告)
時雨 - 誤字らしきものを見つけましたのでお知らせしておきますね(*^^*)第13話の最後の行で、「短期は損気」と書かれておりますが「短気」の間違いだと思います(*^_^*) (2020年6月4日 0時) (レス) id: a4f27d0bac (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:稲森 | 作成日時:2020年5月28日 11時

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