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第三十七話 山にある階段って急なくせに小さいからちょっと怖いよね ページ38

あれから小夜と花の話をしていた。

『今は夏、梅雨が近いから紫陽花が綺麗に咲く時期だよね』
小夜「紫陽花は江雪兄様が育ててます」

すっげぇな江雪さん

小夜「あとは夏なら向日葵とか…」
『やっぱりお兄さんたちも花が好きなんだね』
小夜「元々は小狐丸さんから頂いた花がきっかけなんですが」
『…小狐丸って三条の』

他に誰がいるんだって話だけどね

小夜「はい…」
『へぇ…どんな花?』
小夜「今の時期に咲く朝顔です」

…朝顔、かー。なんか昔を思い出すなぁ…

『畑の近くで育ててるのかな?』
小夜「いえ…違うと思います。恐らくですが裏山の方だと」
『そいうばこの本丸の裏山行ったことないなー、よし!』
小夜「行くのですか?」
『うん。この本丸のこともっと知りたいし』

というのは建前で実際は私が行きたいだけの理由。裏山ってテンション上がるよね!!多分私だけかな!!

小夜「あの今日は暑いのでこれを」

っと渡してくれたのは水筒。しかも何やら狐がデザインされてて可愛らしい。そしてそれを小夜ちゃんが持っていることによって更に可愛い!!

『いいの?』
小夜「はい。本当は僕が飲むつもりでしたが今日はもう外にはいかないので」
『ありがたく、頂戴するね』

よし行くか、いざ裏山へ!!

『…本当に裏山だ』

バカでかい本丸の後ろにはバカでかい山がある。

『階段あるんだ…ってことはこの先、神社でもあるのかな?』

山には急な階段がある。上を見上げても見えるのは階段と木々。

『…登るか』

覚悟を決めて登る。が…めっちゃ遠いんですけど!

『はぁっ…やっと、着いたあ…』

いやこの階段長ッ!!

鳥居を汗だくでくぐった。というか本当に神社だった…だが神殿は古いために崩れ落ちていた。

『…コケもあるし、もう何十年前からこうなっていたのかな』

とりあえず参拝をしておく。こういうのは気持ちが大事。

『ん?』

何か聞こえた。

『…幽霊、ではないよね』

悪い気配が全くないので違うものだ…にしてもなんだろうか

『…狐さん?』

近づいてみると狐がいた。そして

『怪我してる……』

私を警戒して唸り声をあげているが怪我した前足のせいで上手く歩けず倒れる。静かに姿勢を低くして近づく。最初は唸っていたが徐々にその声は小さくなった。

『よし…こんなことしか出来ないけど』

水筒から水を出して怪我を洗う。そして裾を持ってきた太刀で斬り包帯替わりに巻く。そして水をコップに注いであげると飲んでくれた。

第三十八話 狐を追いかけたら不思議な国に辿り着くのはお決まりよ→←第三十六話 小さい子って可愛いよね!!



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稲森(プロフ) - 時雨さん» 初めまして!コメント、誤字の報告ありがとうございます!ご親切に押してくださって嬉しいです。こんな感じで誤字も多いかと思いますがこれからもよろしくお願いします! (2020年6月4日 14時) (レス) id: 17ab3ec999 (このIDを非表示/違反報告)
時雨 - 夢主の性格が好きです(≧∇≦) (2020年6月4日 0時) (レス) id: a4f27d0bac (このIDを非表示/違反報告)
時雨 - 誤字らしきものを見つけましたのでお知らせしておきますね(*^^*)第13話の最後の行で、「短期は損気」と書かれておりますが「短気」の間違いだと思います(*^_^*) (2020年6月4日 0時) (レス) id: a4f27d0bac (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:稲森 | 作成日時:2020年5月28日 11時

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