第三十二話 いざ出陣！！！ ページ33
『なるほど本能寺か。まあその時代ならまだそんなに敵は強くない』
山姥切「…」
近侍の山姥切が後ろで物凄い不機嫌顔で座っている。まあ、近侍だから仕方ない…
『そんな怖い顔しなさんな。せっかく綺麗な顔をしているのに』
山姥切「なっ！？」
地雷踏んだ…！！！
山姥切は相変わらず刀を抜いて斬りかかってくる。
歌仙「やめないか」
間に入った歌仙のおかげで山姥切はまた不機嫌顔で座る。
歌仙「もう毎度毎度会うたびにこれだ。山姥切、気持ちは分かる」
気持ちはわかるって私を斬り捨てたい気持ちまだ歌仙にあるんかい…
歌仙「だけどこうなってしまったからには近侍としてしっかり役割を果たしてもらうよ。主も。徐々に皆が心を開いているのはわかっているだろうけれど油断してもらっては困る」
『はい…すみません。…えっと部隊編成は――』
山姥切「俺も出陣させもらう」
『第一隊での編成になるのか…よし、じゃあ後は歌仙兼定、燭台切光忠、太鼓鐘貞宗、鶴丸国永――』
三日月「俺も入れてもらおう」
『！！？』
思わず体が飛び跳ねる。
これが…本能というやつか…
歌仙「貴殿が出陣とは…どういう風の吹き回しだい？」
三日月「いやなに。久々に敵を斬りたくなったのでな。ずっと本丸にいるだけでは体が鈍ってしまうものだ。良いであろう？粟田口のものたちは行かせたくないのだからな」
なぜ私の読みを…そして笑顔だけどものすっごい圧力…天下五剣恐ろしい…
『いいですよ』
三日月「久々に山姥切と共に出陣だな」
山姥切「…」
『ん？こんのすけ』
こんのすけ「はいあるじさま」
『ねぇ。この本丸の今までの出陣履歴がないんだけど』
こんのすけ「あぁ…随分前からその機能が使えなくなっているようで…」
『政府に修理届出しておこう。こうして、こう！』
そっか…履歴から何か情報が得れると思ったんだけどな…
『んで……あれが、ここのデータの中に…あった』
こんのすけ「あるじさま、何のデータを見ているのですか？」
『これはね。一か月前からの時間遡行軍がどこに出没したかをまとめたデータだよ…なるほど…』
何故か。本能寺への出没の割合が多い。
『……よし、じゃあすぐに出陣しよう。初の出陣の命だ！！張り切っていく…ぞぉ……』
無言でにこにこ笑顔の三日月が怖くて固まる。
三日月「はっはっは。では行くか」
笑いながらゆっくりと部屋を出て行く三日月。
歌仙「…本当に何を考えているのかな彼は」
山姥切「さあな」
ほんと怖い
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稲森(プロフ) - 時雨さん» 初めまして！コメント、誤字の報告ありがとうございます！ご親切に押してくださって嬉しいです。こんな感じで誤字も多いかと思いますがこれからもよろしくお願いします！ (2020年6月4日 14時) (
レス) id: 17ab3ec999 (このIDを非表示/違反報告)
時雨 - 夢主の性格が好きです（≧∇≦） (2020年6月4日 0時) (レス) id: a4f27d0bac (このIDを非表示/違反報告)
時雨 - 誤字らしきものを見つけましたのでお知らせしておきますね(*^^*)第１３話の最後の行で、「短期は損気」と書かれておりますが「短気」の間違いだと思います(*^_^*) (2020年6月4日 0時) (レス) id: a4f27d0bac (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：稲森 | 作成日時：2020年5月28日 11時
