第二十七話 前の主 ページ28
平野たちによると、鬼丸さんはこの本丸に顕現してから一度たりとも前の主と話したこともなければ会ったこともないそうだ。
『ふむ。どうして前の主さんは鬼丸さんと会わなかったの?』
秋田「会わなかったのではなく、会えなかったのです」
『会えなかった…』
乱「あの日から前のあるじさんは…」
あの日…やっぱりなんかあるなこれ。これでも本丸内は出来る限り調査したけどまだいける場所が限られているから収穫は今のところないんだよね…
『…前の主について聞かせてくれないかな?』
一期「…前の主はよくわからないお人でした」
よくわからない…?
前田「わかるのは、他の審神者様たちとよく喧嘩をして…」
厚「自分でばらまいた種を俺たちに押し付けその喧嘩に巻き込まれたり。無茶な出陣を繰り返し、反抗しようもんなら暴力も普通だったな。飯抜きもあった。手入れ部屋にも入れてもらえず。折れちまった奴も…」
あぁ、やはり…。いざ聞くと胸が締め付けられて、痛い…
骨喰「だが俺たちには前の主がどんな人物だったのか、全く思い出せないんだ」
『…それって』
鯰尾「どんな顔だったのか、どんな声だったのか」
博多「まあ、思い出せないほうが都合がよかと」
『なるほど…。それは皆同じ感じなのかな?』
頷く粟田口。
これは、記憶が薄れていっているのか…?前の主への恐怖で本能的に忘れようとしてそうなっている可能性もあるけど…神的なものが動いている可能性もあるよな…
『…ごめんね皆辛いこと思い出させちゃって』
毛利「いえ。お気になさらず」
『そうだ!外で遊ぼう、今日は天気がいいから』
五虎退「いいですね…!」
そのあと、粟田口の皆と外で遊び時間は夜へ。
『…』
布団に入り数時間、全く眠れません。理由は粟田口のみんなと同じ部屋で寝てるからです!
いやーこんな日が来るなんて興奮…じゃなくて嬉しすぎて寝れないんです!
あと、前の主の話を聞いて色々考えてしまっているのもある…職業病って奴かな
そろりと部屋を抜け出し少し離れた縁側に座る。
『今日は三日月か…』
やっぱりこの本丸、殺気やらの気持ちを抱えた刀剣男士たちが多いせいでよくないものが集まってきてるんだよな…え?よくないものって何かって?……幽霊、とか?
『……』
なんか急に怖くなってきたぞ…仕事で幽霊やらとは何度も接触しているが怖いものは怖いんだよだってあいつら体が欠けてる確率高いんだもん…
パキッ
…今、音がしたよね確実にしたよね!!
第二十八話 怖いものは怖いんだよ!!→←第二十六話 鬼も笑えばツボにはまる
449人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「刀剣乱舞」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
稲森(プロフ) - 時雨さん» 初めまして!コメント、誤字の報告ありがとうございます!ご親切に押してくださって嬉しいです。こんな感じで誤字も多いかと思いますがこれからもよろしくお願いします! (2020年6月4日 14時) (レス) id: 17ab3ec999 (このIDを非表示/違反報告)
時雨 - 夢主の性格が好きです(≧∇≦) (2020年6月4日 0時) (レス) id: a4f27d0bac (このIDを非表示/違反報告)
時雨 - 誤字らしきものを見つけましたのでお知らせしておきますね(*^^*)第13話の最後の行で、「短期は損気」と書かれておりますが「短気」の間違いだと思います(*^_^*) (2020年6月4日 0時) (レス) id: a4f27d0bac (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:稲森 | 作成日時:2020年5月28日 11時