第二十三話 予習復習。あ、復讐か ページ24
『……し、死ぬかと思った』
か細く出た声。三条ファミリーたちがいた部屋から遠ざかった誰もいない縁側で手をついて死んだようにその場に蹲った。
いやもう本当に死んだかと思ったよ。
『…ん?』
あれ、誰か縁側にいる…?
?「……」
気のせいだよね、だってさっきいなかったもん!いなかったよね!?いやでもなんか冷たい視線を感じる気がするー、あると思います!!
『こ、こんにちはー…』
思い切り、ガッツリ目が合っているのは大倶利伽羅。一匹狼、いや。一匹竜王の。
大倶利伽羅「…」
そして何も言わずに引き返していく。
そういえば、手入れしたときかなり重傷だったな。よくよく思えば、伊達の刀たちは全員重傷だった。まぁ大倶利伽羅は見た感じ元気そうに見えたから良かったなー…
小夜「あの、大丈夫ですか…?」
『あ!小夜ちゃん!』
小夜「小夜、ちゃん…?」
『あの時ごめんなさい!頭を撫でようとしてしまって…!』
小夜「いえ…僕も、逃げてしまって…すみません。あと、お菓子頂きました。ありがとうございました…」
ペコリと小さく頭を下げる小夜。なんて、なんて可愛いんだぁああああ
『いえ。カヌレっていう洋菓子だったんだけど、お口にあったかな?』
小夜「かぬ、れ…美味しかったです。兄様たちも食べてくださいました…」
『兄様ってことは、江雪左文字さんと宗三左文字さんだね。食べてくれたんだ…』
警戒されててっきり食べないかと思ってたけど。うん安心したな。少しだけど認めてもらえてる気がする。
小夜「…あの、今度。一緒に…」
?「小夜」
小夜左文字を後ろから呼ぶ声がして、小夜は振り返る。少し離れたところから宗三左文字が見える。
小夜「あ、兄様…」
宗三「来なさい」
小夜「…失礼します」
『はい。またね、小夜』
宗三左文字のところへ走っていく小夜。
『…』
あれ。なんか思い切り宗三左文字さんに睨まれた気がする。というか明確に殺気飛ばされた。やっぱ、まだ認めてはもらえてないみたいだね、あははは。なんだろう。今まで色んな刀剣男士たちに睨まれてきたけど、宗三さんのはなんかこう。心にグサッとくるような…なんか、精神的ダメージが大きい気がする…
『はっはっは…悲し』
心が折れるわけじゃないけどなんか悲しくなってきたなぁ。おっかしいなぁ。
『いて』
固い何かが私の頭にクリーンヒット!いやー素晴らしい!正確に私のこめかみに直撃した!
『これは、コマ?』
くるくる回るやつね?木製のね!
第二十四話 粟田口だよ!全員集合!!→←第二十二話 これ詰んだやつじゃない?
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稲森(プロフ) - 時雨さん» 初めまして!コメント、誤字の報告ありがとうございます!ご親切に押してくださって嬉しいです。こんな感じで誤字も多いかと思いますがこれからもよろしくお願いします! (2020年6月4日 14時) (レス) id: 17ab3ec999 (このIDを非表示/違反報告)
時雨 - 夢主の性格が好きです(≧∇≦) (2020年6月4日 0時) (レス) id: a4f27d0bac (このIDを非表示/違反報告)
時雨 - 誤字らしきものを見つけましたのでお知らせしておきますね(*^^*)第13話の最後の行で、「短期は損気」と書かれておりますが「短気」の間違いだと思います(*^_^*) (2020年6月4日 0時) (レス) id: a4f27d0bac (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:稲森 | 作成日時:2020年5月28日 11時