第二十二話 これ詰んだやつじゃない? ページ23
その目、三日月宗近の目には月が宿っている。
あぁ。そういえば三日月の目ってこんなに…
『綺麗…はっ!!?』
こんな時に何言ってんだ私は!?確実に地雷踏んだ!
三日月「…ほお。こんな事態でもそんなことを言う余裕があるようだな?」
『すみません!!』
三日月「して。なんだ?」
『あ、はい。あの子たちの辛さを知っています。少なくとも。誰かに逆らえない恐怖、痛み。誰かをなくす、痛みを…』
あぁ。思い出す。過去のことを…私は…
三日月「俺たちをわかると言いたいのか?」
おっと…さらに地雷踏んだ…?
三日月の後ろに並んで座っている他の三条たちからも殺気が強くなっている。
『貴方達に辛い過去があるように私にもあるのです』
三日月「一緒にするな童」
童か…まぁ、貴方達からすれば私はガキですよね、はは!!
『いえ。一緒にします!!!』
なあに言ってんだ私!!!??
三日月「…」
目の前に刃を向かれる。
『嘘でも、馬鹿にしているわけでもありません。あんな風に怯え。前の審神者がいない今でも貴方達は怯え続けている、辛い気持ちを抱えたままこうやって今も苦しんでいる。そんな子たちを放っておくわけにはいかないんです。このまま折れるその時まで苦しみ続ける。そんなのは――』
三日月「俺たちが怯えていると」
『そうです、怯えています。殺気から感じるんです。悲しみと恐怖を…』
三日月「……」
…はっ!やっばい、火に油を注いだよね確実に…!ほらもう後ろの三条ファミリーも完璧怒ってるやん、これ詰んだよね。確実に仕留められるよね。
『…』
はは…ほらもう三日月が刃上に掲げたよね、このまま振り落とす奴だよね…
だがいつまでたっても落ちてこない刃。
三日月「…はっはっは!」
『ほん…?』
けらけらと笑う三日月に間抜けな声出たんですが?
三日月「そこまで言うなら救ってみよ」
刃を鞘に納めた三日月。その笑いに嘘は見えなかったがすぐに殺気のある顔に戻る。
三日月「だが忘れるな。いつでも俺たちはお主を殺せるとな」
その瞬間、後ろにいる三条たちの目が怪しく光った気がする。うん、気のせいだよね。
こうして私は部屋から無事に解放されました。
いやもう本当にこれは死ぬ覚悟だった…私の謎の勢いのせいで本当に死にかけてる。あれ?いつも私首の皮しか繋がってない気がするぞい?
?「良いのですか、あのまま殺せたはずですが」
三日月「あぁ、いつでも殺せるなら少々遊ばせるのも悪くないと思ってな」
第二十三話 予習復習。あ、復讐か→←第二十一話 あ、終わった
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稲森(プロフ) - 時雨さん» 初めまして!コメント、誤字の報告ありがとうございます!ご親切に押してくださって嬉しいです。こんな感じで誤字も多いかと思いますがこれからもよろしくお願いします! (2020年6月4日 14時) (レス) id: 17ab3ec999 (このIDを非表示/違反報告)
時雨 - 夢主の性格が好きです(≧∇≦) (2020年6月4日 0時) (レス) id: a4f27d0bac (このIDを非表示/違反報告)
時雨 - 誤字らしきものを見つけましたのでお知らせしておきますね(*^^*)第13話の最後の行で、「短期は損気」と書かれておりますが「短気」の間違いだと思います(*^_^*) (2020年6月4日 0時) (レス) id: a4f27d0bac (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:稲森 | 作成日時:2020年5月28日 11時