【七つの大罪】私の恋人は大罪人の色欲の罪のゴウセルっ！Part9【ゴウセル】

優しいなぁ。 ページ15

貴女side


砂煙が晴れていく…


そこには…


ジャスティ「はぁ…ったくボロボロじゃん」


少しずつ再生されている私の体を見てジャスティ兄様は言った。


溜息までつかれている。


ディアン「お久しぶり…とまではいかないかな？A」


ディアン兄様は片膝をつき私と目線を合わせる。


貴女「えっと…こんにちは…兄様…」


この言葉しか出てこなかった…！


ジャスティ「全く…こんなに妹を傷つけたのは誰だよ。」


貴女「ヘンドリクセン(あいつ) 聖騎士長なんですけど…えっと」


ディアン「兄様とか敬語はもういいよ。姫らしく振る舞う必要はない。」


貴女「分かった。」


私の頭を優しく撫でてくれるディアンお兄ちゃん。


優しいなあ…


どうしてだろう。


なんだかんだ色々あったけど、また会えて嬉しいって思う自分がいる。


ジャスティ「っで？状況は？」


両腕を上げて伸びをしたあと、腰に手をあてて背中を後ろに反らし、伸びをしたジャスティお兄ちゃん。


まずは現在の状況を二人に伝える。


貴女「改めて言うね。相手はヘンドリクセン リオネスの聖騎士長の一人」


ディアン「聖騎士長は一人じゃないの？」


その言葉に私は縦に首を振った。


ジャスティ「変わってんな。」


貴女「まあ色々あって…」


ジャスティ「ふーん…それで？なんであんな格好してんの？あいつ人間だろ？」


貴女「その通り、あいつは人間なんだけど、自分の体に赤色と灰色の魔神の血をね…」


ジャスティ/ディアン「「えっ…絶対無理…」」


二人の言葉がハモり、オマケに二人揃って引いている…


それはそうだ。私だって最初見た時、聞いたとき絶対に嫌だと思った。

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