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忘却の彼方 2 ページ15

「なんだ、元気そうじゃん。ビックリした。まぁどうせまた何か思い付きで首突っ込んだだけだろうとは思ってたけど」


『失礼だな』


何様だよと言いたいところだが、どれぐらいの間柄かも分からない相手にそんな軽口が叩ける訳もなく、はははと苦笑いをこぼす。


そんな私を見て目の前の友人、確か携帯に登録されていた名前は菖蒲(ショウブ)、だったっけか。

そう考えていると、此方を見ていた菖蒲の目が細まった。



「……Aちゃん」

『何?』



じっとこちらを見つめ、少し首をかしげたがすぐに元の笑顔に戻る。



「いや、大学行く準備は終わってる?」



そうだった!

完全に忘れてたよ!めっちゃ準備途中だ!



『すぐに準備してくるからリビングで待ってて!』


「はいよー。近いからいいけど早めにねー」



そう言いながら靴を脱ぐ菖蒲を横目に二階へと掛け上がった。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
菖蒲side

可笑しい。一目見たときにそう確信した。


昨日の朝に凄く嫌な予感がしたと思ったら、案の定Aは大学に来なかった。

最初は、また何か事件に関わろうとしてるだけだろうって。そう思った。


でも実際はどうだろうか。

冗談でちゃんをつけて呼んでみれば、普通に反応する。


何時もなら「気持ち悪い」と言ってくるはずなのに。

とてもじゃないけど「僕の友人のA」とは別人と言わざるを得なかった。


これはいったい何が起きてるのやら。


「……用心に越したことはないか」


慌ただしく降りてくるAを見て、静かにそう呟いた。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
オリジナルで出てくるメイン枠は菖蒲君(虹橋 菖蒲)だけですので、取り敢えず友人と覚えていただければ大丈夫です!

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白菜(プロフ) - まいさん» もったいないお言葉感謝いたします…!更新の目処がたちましたのでまた徐々に更新していく所存でございます!まだ少しの興味がありましたら見ていただけると幸いです! (2019年12月31日 3時) (レス) id: 3f17e2e286 (このIDを非表示/違反報告)
白菜(プロフ) - 世恋さん» ひぇ、更新してなくて誠に申し訳ない限りです。また更新再開していく予定ですのでのんびりお待ちしていただけると嬉しいです! (2019年12月31日 3時) (レス) id: 3f17e2e286 (このIDを非表示/違反報告)
まい(プロフ) - とても面白くて続きが気になります。また更新されるのを楽しみに待ってます(^^) (2019年8月4日 23時) (レス) id: a6e5e5f5e4 (このIDを非表示/違反報告)
世恋(プロフ) - とても面白いです!更新頑張ってください!! (2019年5月21日 10時) (レス) id: 2be61dc08d (このIDを非表示/違反報告)
白菜(プロフ) - 杏さん» 閲覧有難うございます!文才なんて本当に無いんですが、皆さんにも出来るだけ雰囲気が伝えられるように頑張って書いていますので誉めてもらえて本当に嬉しいです!あむぬいばかりが転売されてる現状がとても悲しいですね… これからもこの作品を宜しくお願い致します! (2018年6月17日 23時) (レス) id: 3f17e2e286 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:白菜 | 作者ホームページ:http  
作成日時:2018年4月23日 22時

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