15話 ページ15
荼「おい。お前、俺たちの手だけは煩わせるなよ？」
A「うん……足手纏いにはならないよ。」
爆豪を誘拐する当日。
荼毘はAと一緒にいた。何かあれば置いていく、と忠告をされ任務を遂行することにした。
いつもと違った動きやすい服装に、太ももに巻いたベルトに装着されたナイフの柄をなぞる。
トガから渡された大事なナイフだ。
ヒ【Aちゃんが、頑張れるようにこれをあげますね。】
トガはいつだってAのことを考えてくれていた。
きっと、成功してみせる。
Aは再度グッと拳を握ると荼毘の後を追った。
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爆「テメェの顔、見たことあンぞ。」
A「……………」
爆「あれだ、ばーさんのとこに居た奴だな。てめぇ、裏切り者だったンか。」
A「……………最初から…仲間になったつもりはないよ。あそこは、仕方なく行っていた場所だから。」
あァ？！と爆豪に睨まれ、少し爆豪から距離を取った。
怖い…と内心思い、そしてその場から離れたくなった。すると部屋の奥から、黒霧、死柄木、トガが入って来た。
ヒ「Aちゃん、無事で何よりです。」
A「トガちゃんのおかげだよ。ありがとう。」
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あの時、荼毘と一緒に相澤の元を訪れた。
荼毘が話を始める前に相澤はAの姿を見て驚いた。
相「歌姫……なぜここに…」
A「私は…ヴィラン連合に所属してるので…」
相「何故…」
荼「おっと、おしゃべりはそこまでだ。」
荼毘が相澤と話をしている間に、その場を離れ今回の標的である爆豪の居場所を探った。
コンプレスの個性のお陰で、爆豪と常闇を捕獲し、そしてその後常闇だけ雄英の生徒達が救出。
爆豪だけは無事にコンプレスが入手していた。
死柄木の命令でコンプレスは爆豪を玉から出し、そして生徒たちの目の前で誘拐した。
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緑谷の顔が、忘れられなかった。
心のどこかで、申し訳なく思う反面
死柄木の望むまま、爆豪を捉えることに成功したのは良かった、と思っていた。
A「トガちゃんのくれたナイフがあったから、とても助かったの。本当にありがとう」
宝物なのよ、と笑ってみせるとトガも嬉しそうに笑った。
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mikael(プロフ) - あすぅさん» コメントありがとうございます！のんびりペースではありますが続きも頑張って書いていきますので、お待ちいただければと思います！ (2022年1月22日 21時) (
レス) id: 081e609128 (このIDを非表示/違反報告)
あすぅ - 最初から読ませていただきました!面白かったです!続き楽しみにしてます (2022年1月21日 19時) (レス) id: 8561b5144a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：mikael | 作成日時：2021年12月7日 1時
