『掃除屋』をしていた暗殺者が３年Ｅ組に行くようです。【暗殺教室】

11話 ページ13

「……」

黙る理事長…


見つめる僕。


「僕のパートナーは、洗脳なんてされませんよ。」


沈黙を破ったのは、意外な人物だった。


『死神？何故ここに…』

驚きを隠せずにいると、彼は続けてこういった。


「帰りが遅かったからね。それよりも、E組に戻して頂けませんか？
僕ら、洗脳されるためにここに来たわけじゃありませんし……」


「…迷惑をかけてすみませんね。まぁ、今回は興味が沸いただけなのですが。」


『ということは、戻ってもいいと。』


「ええ。」


ーーーーーーーーーーーーーーー

「戻れてよかったじゃないか。」


『人の気持ちなんて考えられないような奴がよくもまぁ僕を助けようとしたな。』

何か企みでもあるのかと尋ねてみた。


「いや…今回はそういうのは無いな。ただ…」


『？』


「君の暗殺は妨害されたくないと思ったからさ。君の暗殺をする姿は実に美しい…だから君をパートナーにすべく努力した。だが、それが全てじゃないけどね。『先生』にも負けない暗殺者になるって言うのもあるよ。」

と言うと微笑んで最後に一言。


「君の暗殺は…美しく…狂おしい程に…愛らしい。」


この一言で、嗚呼。こいつ狂っているなと確信がもてた。


前は純粋な暗殺だったのに、何が彼を変えたのかは…僕には分からない。

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