『掃除屋』をしていた暗殺者が３年Ｅ組に行くようです。【暗殺教室】

10話 ページ12

『…A組ってどこ。あ〜、バックレたいなぁ』

理事長による勝手な都合でA組に来ている。サボりたいが、サボれば何されるか分からない。


「あれって、影山君じゃない？A組に来るのかな…！？」

何やら女の子の声がする。コソコソ何やってる…？


『ねえ…』

「うわぁっ！？な、なんでしょうか！！」


…顔が赤い？まぁ…顔には多少自信があるが。髪が長いし…女に間違われるのに。

変わった趣味ですね。いいと思いますよー


『A組って何処かな？』

「えっと…」

話始めようとした時だった。


「あぁ、僕がA組だし、案内は僕がするよ。」


「あ、生徒会長！？」

…カルマが言っていた生徒会長サマ、か。


『どうも。』


ーーーーーーーーーーーーーー

「君って、どうしてE組にいたんだ？」

休み時間に浅野君が問う。はぁ…E組のほうが楽しい。


『あぁ。君には悪いんだけど、理事長を毛嫌いしているからかな。』


「理事長を…」


『不愉快な思いをしたのなら謝るよ。』


「いや、いいんだ。」


笑顔で微笑むと、そのまま去っていった。

何を考えているのやら…


机に伏せて残りの時間を過ごした。

この学校は成績を目に着けているだけあって、成績が良ければなにをしても構わない。


帰りはE組でも行こうかな。


と思っていると、誰かに肩を叩かれる。


『ん…？』

そこに居たのは、見知らぬ女の子数名。囲まれている。


「ねえ…」


『何…？』


「私と付き合って。」


……え。なにを急に…知り合ったばかりなのに？


『ごめんね。それは無理かな。僕、誰とも付き合わないよ。』

「…貴方、私と付き合わなかったら、お父様の会社に潰されるわよ。」


『そんな風にしてまで付き合って…何が楽しいのか。僕の素性が分かりもしないのに…』


「うるさいわね！！いいから付き合ってよ！！」


『あはは…僕、女の子とは普通に仲良くするけどさ…僕が1番嫌いなのはね？』


『自分の事しか見てなくて、横暴な人。僕は帰る人がいるしさ。諦めてよ。』


殺気を滲み出しながら微笑む。

女の子は怯えながら去っていった。


『と、言うわけで。諦めてE組に返してくれませんか？僕、第一暗殺者ですし。営業妨害は行けませんよ？』


『理事長…』



「……」

11話→←9話

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す