9話 ページ11
「…」
渚くんは、優しく微笑みながらゆっくりと鷹岡に歩み寄る。その様子にキョトンとする鷹岡。
目の前まで近寄った瞬間、服を引っ張り押し倒した。嗚呼…この子には才能がある。
「ッ!?」
声を出せずに後ろへ倒れる。そして、、後ろからナイフを寸止めで…
「捕まえた…」
「ッヒィィ!!?」
「あ、あれ?寸止めでもありですよね?」
烏間先生には、焦りの表情が見える。
『いいんだよ。渚くん。さて…次は僕だったか?』
「クソッ!!お前は倒す!!」
渚くんからナイフを貰い、攻撃を避ける。
そして、膝で蹴りを入れる。鷹岡は顔を歪ませて、地面へ倒れる。
胸板にナイフを突きつけた。鷹岡はどうやら放心状態に陥っているようだ。
『マジの暗殺者に…喧嘩売らないように気をつけろよ…?』
声を低くして周りに聞こえない程度に囁く。
こちらを見て怯えている。…愉快だ。
「上に頼んで…俺が戻れるかどうか聞いてみる。」
烏間先生がそういった時だった。
「その必要はありません。」
理事長が解雇届けのようなものを持ってきた。
「貴方は暴力でしか恐怖を与えられない。そのような支配はこの椚ヶ丘中学校には必要ありません。これで自由ですよ。」
((言ってることが同じ…!!))
解雇届けの用紙を口に突っ込みこちらを見る。
「やはり私と考えが似ている。君はA組に来るべきだ。」
というと、E組生徒や先生たちが目を丸くしてこちらを見る。
『僕を支配することは容易くないですよ。諦めたらどうです?』
「どうやら、私はどうしても君をA組に入れたいようでね。諦めきれないんだ。
明日から君をA組にするよ。」
…ニコニコと微笑む理事長。悪意しか籠ってないだろう。その笑みは…
『それ、職権乱用っていうんですよ。』
「ええ。知っていますよ。明日からA組です。わかりましたね?」
((火花散ってる!!))
理事長は山を下って行った。
「で、どうするの?」
渚くんが苦笑いしながら、僕に聞く。
「行っちゃうの!?今度プリン食べに行きたかったのに!」
カエデが悲しそうな顔で頼み込む。
『ふふ…行くからには狂犬だって示してやるから…安心して。』
「相当張り切ってますね〜。ヌルフフフ…すぐ戻ってくることを願いますよ。」
殺せんせーが赤丸顔になって触手をうねうねさせていた。
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天然記念物(プロフ) - たこさん» すみません!そうだったのですか…暗殺教室を読んでからしばらくたっていたので抜けてるとこがありましたね。訂正します (2020年3月14日 16時) (レス) id: e574a3e319 (このIDを非表示/違反報告)
たこ - とても面白いと思い読ませていただかせてます!しかし一つ気になるところがあるのですが、赤羽業の中間テストの結果は4位だったような……今手元に漫画がないので確信はできませんが、多分そうだったと思います! (2020年3月13日 10時) (レス) id: efdd59c567 (このIDを非表示/違反報告)
天然記念物(プロフ) - レイれいさん» 色々あって最近更新できませんでした…再開します! (2020年1月19日 14時) (レス) id: e574a3e319 (このIDを非表示/違反報告)
レイれい(プロフ) - 面白いです!更新頑張ってください (2020年1月17日 5時) (レス) id: bed35b9be5 (このIDを非表示/違反報告)
天然記念物(プロフ) - まるさん» ありがとうございます!更新頑張ります!(´ー`) (2019年8月14日 17時) (レス) id: e574a3e319 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:天然記念物 | 作成日時:2019年8月9日 23時