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君を守るよ7 ページ24

横尾side

家に着くと北山はソファにぐったりと倒れ込んだ。


横『熱測るからね』

北『…』

もう嘘をつくのは諦めたらしく大人しく脇を差し出してくれた。



ピピッ

横『38.6…はぁ』

藤『まじで…』

北『…ｹﾞﾎｹﾞﾎｯ』

横『怒るのは後でにする。とりあえず部屋行こう』

藤ヶ谷はひょいと北山を抱き上げて部屋へ運んだ。

その間に俺は食べれそうなものと解熱剤を用意した。


横『ヨーグルトとゼリーあったけど、どっちにする？』

北『…ヨーグルト』


藤『はい、あーん』

北『えっ……ｹﾞﾎｯ』

藤『いいから。はい、あーん』

北『…あー』


あーあ。藤ヶ谷も怒ってるね〜。笑

北山も大人しく従うしかないね。笑



藤『はい、薬も飲んで。』

北『…』

藤『冷えピタ貼るよ』

北『…んっ……ｹﾞﾎｯ』

藤『おっけ。もう寝て。おやすみ。』

北『…寝たくない……』

藤『は？』

横『寝なきゃ治らないよ？』

北『…』


静かな空気が流れる。

北山に限って寝たくないなんておかしすぎる。


横『北山、ホントのこと言って？』

北『………寝れない…』

横『寝れない？』

藤『どういうこと？』

北『…っ…寝れない…のっ…ｸﾞｽﾞｯ』

北山？？

藤『えっ…ちょっ…』

藤ヶ谷も動揺している。

そりゃそうだ。

めったに泣かない北山が泣いてるんだから。

北『ｸﾞｽﾞｯ…最近ずっと…寝れないのっ…ｸﾞｽﾞｯ』

横『そうだったんだ…』

藤『…気づけなくてごめん。』

北『ｸﾞｽﾞｯ…ｳｩ…ｸﾞｽﾞｯ…ｹﾞﾎｹﾞﾎｯ…』

横『よしよし…泣くともっとお咳出ちゃうよ…』

そう言って俺はお腹をポンポンと優しく叩いてあげる。

北『ｸﾞｽﾞｯ……ｸﾞｽﾞｯ……ｹﾞﾎｹﾞﾎｯ』

横『よしよし…』



北『…………ｽｰｽｰ…』

しばらくポンポンと叩いていたら体のしんどさと泣き疲れたのもあり、北山は寝てしまった。


藤『寝たね…』

横『うん、寝れてよかった』

藤『北山、寝れてなかったんだな…』

横『うん…全然気づかなかった…』

藤『治ったら絶対聞き出す。』

わあ、まだ怒ってた〜

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