不運大魔王の幸運な弟 にぃ

兄さんに甘えたい。けど........ ページ42

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みんなとお歌を歌ってから数日。

前よりみんなと仲良くなれた気がします。


A「兄さん？」


放課後、何となく兄さんに会いたくて、兄さんの部屋を訪れた。


何回扉を叩いても、返事がない。


A「いないのかな......」


竹谷「お、Aか？」


尾浜「ほんとだ〜。どうしたの、六はの部屋の前で」


A「竹谷先輩、尾浜先輩.....あの、兄様は.....」


竹谷「そっか、下級生は聞いてないのか。六年生は今、実習で一週間くらいかえって来ないぞ？」


A「！」


兄さん、一週間もいないのか......


会いたかったなぁ.....


尾浜「伊作先輩に用だったの？」


A「いえ、これと言っては.....なんとなく.....その......」


ぎゅっと服の裾を握って、下を向いた。


竹谷「よいしょ」


A「うぁっ！」


竹谷先輩に抱き上げられた。


竹谷「Aは、手先器用だよな」


A「？た、たぶん.....」


竹谷「今から勘右衛門と二人で、小鳥の巣箱を作ろうと思ってな。一緒に作らないか？」


A「！ｺｸｯ」


尾浜「大丈夫だよ。一週間なんて、すぐだからさ！」


A「！はい.....」


竹谷「じゃ、生物小屋に行きますか！」


尾浜「おー！」



先輩ってすごいなぁ......


なんでもお見通しだ。


きっと、僕が思ってることもわかったんだと思う。

すごいなぁ......



そんなことを思いながら、生物小屋に連れていかれた。

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