不運大魔王の幸運な弟 にぃ

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A「なにかあるかな.....」


寝巻きに着替え終え、食堂を訪れた。

人もいないし、夜中だから真っ暗だ。


A「とりあえず、火をつけよう」


行灯に火をつけた。


A「お腹空いた......」


厨の中に入って、中を見て回った。


A「！お漬物ある......」


ご飯も余ってる.....


でもこれだけだと、なんか味気ない.....

いや、わがまま言わないで、これで我慢しようかな.....


立花「わっ」


A「っ〜〜〜〜〜っっっ！！！！」


後ろから突然声を出され、飛び上がった。


A「たっ、たたっ.....」


立花「ははっ、すまない。驚かせすぎたな」


ひょいと抱き上げられ、背中を撫でられた。


A「びっ、くり、しました......」


立花「悪かったな。それより、こんな夜更けに食堂で何してるんだ？」


A「夜ご飯食べないで寝ちゃって.....お腹すいたので、ご飯を食べに.....」


立花「そうか。なら、私が軽く作ってやろう」


A「！いいのですか？」


立花「ああ。私も小腹がすいて、ここに来たのでな。座って待ってるといい」


A「ん、ありがとうございます」


ぎゅっと先輩に抱きついた。


立花「！いいえ。さあ、座ってな」


A「ｺｸｯ」




小さく頷いて、食堂の椅子に座って待った。

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