不運大魔王の幸運な弟 にぃ

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A「やっぱりお湯沸いてる......」


普段なら、もうこの時間にはお湯はない。

みんな寝てる時間だしね。


でも最近は、夜中でもお風呂が沸いてる。


その理由は、上級生の実習。


実習で、夜中に帰ってくることが多い。

だから、最近は夜中までお湯が沸いてる。


今日は珍しく誰もいないから.....


A「貸し切り......」


僕一人しかいない。


はず.....


A「さっさと入って、食堂に行こう.....」


お風呂場の椅子に座り、わしゃわしゃと頭を洗った。


今日の出来事、兄さんにバレたらすごく怒られる。


だって、兄さん僕が木登りするの嫌うんだもん。

僕、高いところ好きなのに......


この高さが危ないとか、安全とか、自分でわかるから大丈夫なのに.....


食満先輩、兄さん言わないで欲しい。

一応釘刺したから大丈夫だろうけど......


でも、兄さんと食満先輩は六年間一緒で、絶大な信頼がある。

バレそうな気がする。


バレたらどうしよう。


A「ぷは......ま、なるようになるかな」


泡を流し、プルプルと頭を振った。


よし、少しだけ湯船に浸かって、食堂でご飯食べよう。


何かあるかな.....

時と場合によって、自分で作らないと......



大変だぁ......

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