不運大魔王の幸運な弟 にぃ

夏休みだぁ...... ページ1

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A「........」


きり丸「珍しく機嫌悪いな。どうした？」


A「あつい」


春の気候も遠くの彼方へ、今日も今日とて暑い日々。

すごく暑い。


教室にいても、どこにいても暑い。


A「.......」


きり丸「確かに、最近暑いもんなぁ......」


A「はぁ......」


きり丸「暑いなら、上脱ごうぜ？」


A「うん」


袴の紐を軽く緩めて、上衣を脱いだ。


A「あつい」


きり丸「暑いなぁ......」


土井「お前たち、そんなに暑いなら、外行ってみんなと水浴びしておいで」


教室で、きり丸とうだうだしていたら、土井先生が入ってきた。


A「土井先生。よくこんな暑い中、まっくろくろすけで居られますね」


きり丸「見てるだけで暑いっす」


土井「はいはい。ほら、水浴びしておいで」


A「暑すぎて、動きたくないです」


本当に動きたくない。

暑くて、無駄な体力を使いたくない。


じっとしてても、動いても暑いし......


あと日向に出たくない。


A「はぁ......」


土井「いっておいで」


きり丸「行くかぁ.....A、行こうぜ」


A「えぇ.....」


きり丸「水浴びれば少しは楽になるよ」


A「ん」


土井「いってらっしゃい」


きり丸「いってきまーす」


A「ます」




きり丸に手を引かれ、校庭へ向かった。

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