同じクラスにはモテ男共がいる

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楓「そういえば.....進級したから、また席替えがあるね」


A「っしゃ！今年こそ、窓側になってやる！」


うちのクラスは、進級したら席替えをする。

完全くじ制。

俺は毎回毎回、一番前か嫌いな奴の近くかなんだ。

くじ運無さすぎな。


だから最近は、楓にくじを引かせてた。

したら、一番後ろの一番端。楓の隣だ。


A「でもさ、アイツらも運いいよな」


ビッと人気者を指さした。


楓「あー、たしかに。毎回、みんな席近いもんね」


そう。人気者共は、五人とも席が近い。

それも毎年、毎回。


A「あそこまで行くともはや狂気」


楓「ちょっと気持ち悪いよね」


A「それな」


でも、あの人気者は五人。

最悪な席になる場合がある。


間に挟まれるのだ。

前に楓の友達がなってて、速攻手上げて席変えてもらってた。


分かるよ。俺もやだ。

だって、あの席になるだけで、女子や男子の反感買う時あるんだもん。


なんであんな陰キャが、〇〇くんの隣にっ！！ってさ。


A「今年も、あいつらの近くになりませんように」


ギュッと手を握り、祈った。


木下「お前ら！席に着け！」


A「木下が来た」


いそいそと席に着いた。


木下「うむ！皆、進級できたな！」


高等部二年生。

いちばん楽しい時だ。


A「人気者共に関わらず、平和に過ごすぞ！」


楓「おー」


小さい声で、自分を鼓舞した。


よし、今年も頑張るぞ！

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