俺は兄離れができない！！！！

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A「ただいま」


雷蔵「ただいま〜」


母、父「おかえりなさい」


A「だぁあ、疲れた〜〜！」


母「わ、ふふっ」


倒れ込むように、母さんに抱きついた。


母「お疲れ様」


父「ああそうだ。雷蔵、少しいいか？」


雷蔵「ん？なに？」


父さんに呼ばれ、兄ちゃんが家の奥に向かっていった。


A「なんの話しすんの？」


母「少しね。村で不穏な動きがあったから。雷蔵は一応、跡取りだからね」


A「そう言えば、そうだっけね」


忘れてたわ、普通に。


兄ちゃん、めっちゃ跡取りだったわ。


母「Aは、他の村みたいに、後継たい意思強くないわよね」


A「だって、面倒くさそうだし、第一、俺はみんなをまとめられる程の容量ないからさ」


俺が後継問題を起こさないのは、そういう理由もある。


まあ、それが無くても、兄ちゃんに従う気満々だから、跡継ぎにはならないけどね。



母「あ、そうだわ。A、井戸で水を汲んできてくれないかしら。水瓶が少し減ってきたのよ」


A「りょーかい！行ってきます！」


母「気をつけてね」


A「うぃーっす！」


水を入れる桶を持って、家を出た。




少し嫌な予感がしたのは、気のせいだろう。

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