忍ばないお姫様 (ページ35)

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今日は朝から何となく体調が良くなくて

でも、熱はないし、一時的なものだろうと思って家を出た

だけど、事務所に向かう途中も体調は良くなるどころか何となく怠さが増したような気がして

原因は分かってる

最近、夜遅くまで台本を読んでること、夜ちゃんと寝れてないこと

ありがたいことにドラマに出させてもらって、すごく嬉しいし、みんな感想とか送ってくれるんだけど、露出が増えた分厳しい意見も沢山目に付くようになって、ちょっとメンタルがやられてた

だから、台詞の言い方とか何時間でも考えちゃうし、ベットに入ると厳しい意見ばかり考えてしまう。

だから1人では居たくなくて、オフの日に湧を誘ったって訳だ

風当たりが強いのは、昔からだしもっとしんどい思いをしてきたのに、最近少しずつ認めて貰えるようになって、安心してた部分もあって、久しぶりに辛かった

そんな気持ちのまま、レッスンに参加してみんなに心配かけて、沢山注意されて益々落ち込む

そして、振付師さんの声を最後に意識が途切れた

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『.....ん、』

飛「皇輝くん、Aちゃん起きました！大丈夫ですか？」

『.....つーちゃん、ごめん』

飛「全然です。何も出来なかったので、」

皇「大丈夫？」

『.....ごめん、』

湧「あのさ、こうなる前に言えよ」

檜「A、」

『.....っ、』

檜「この前俺言ったよね？頼ってって、なんで言わないの？！ねえ！！」

湧「ちょ、檜山、」

『.....迷惑かけると思ったから、』

檜「それ、逆だから。言わない方が迷惑」

『ごめん、っ.....』

檜「.....っじゃなくて！また倒れたりしたら心配なの。今回は俺らが居たからよかったけど。だから泣かせたい訳じゃなくて.....」

檜山の少し不器用な優しさに、胸がギュッとなった