ベランダの恋＿2

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｢うわ、ちょーうまい｣



終業後ダッシュでAと待ち合わせ。


この前みたいに誰かに見られちゃうの
嫌だろうと思って
Aの会社方面で探したお店の中から
中華をチョイス。


出来たて熱々のチャーハンをかき込む。




｢ほんとに裕太はチャーハンが好きだね｣

｢ん。だって美味しいじゃん。
俺チャーハンがあれば生きていけるわ｣



取り皿によそってAにもシェア。




｢ね？おいしいでしょ？｣

｢うん、おいしい｣


くいっと口角を上げて笑うA。


あー、Aと一緒ってだけで
こんなにも食べ物が美味しく感じる。


それに
コンビニ飯じゃないのが久しぶりすぎて
まー頼む頼む。


気分良すぎてそこまで強くないのに
ビールとか頼んじゃって。







｢まーじでお腹パンパンだわ｣


｢食べ過ぎだよ(笑)｣




Aに若干引かれるくらい食べまくって
めっちゃお腹苦しい。

なんなら早くベルトとりたい。








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裕太と合流してご飯。


小綺麗な中華料理屋さんで、
裕太はあれもこれも、ってたくさん注文して全部綺麗に食べきった。



私の家からそんなに遠くないから
消費する為にも歩いて帰るってなって。



｢くるしい〜〜｣

｢大丈夫？タクシー乗ろっか？｣

｢んーん。
Aんちで休憩すればだいじょぶ｣




もう当たり前みたいな感じで
私の家寄る前提なんですけど。


なんにも言わない私に対して、

｢だめ？｣

なんて聞いてくるから、
余計なんて言ったらいいかわかんない。




｢...じゃあ、ちょっとだけだよ？｣

｢んふふ、やった〜｣



酔ってるし笑うから余計タレ目になってる祐太につられて、私も笑っちゃった。

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