ベランダの恋＿2

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コンビニでポカリやゼリー、
裕太の好きな物を一通り買い込んで裕太のマンションへ向かう。



チャイムを押してみるけど、物音1つたたない。




ゆっくりドアノブを握ってみると
小さな音をたてて扉が開いた。






｢．．．．裕太？｣




呼んでみるけど、
玄関から見えるリビングには電気はついてなくて真っ暗だった。






倒れてる、とかじゃないよね．．．





不安になって裕太の家に上がる。





リビングまで来ると寝室へ続く引き戸から
薄暗く灯りが漏れていた。






買ってきた物を一旦テーブルに置いて
寝室へ静かに足を踏み入れる。






ベットで寝ている裕太の額には汗が滲んでいて
苦しそうに顔を歪めて寝ていた。




だから1度寝室から出て
濡らしたタオルや保冷剤をもってもう一度戻ってきた。



固く絞ったタオルで顔周りの汗を拭いてあげると、少し顔を動かす。


手に当たった額はすごく熱くて
持ってきた保冷剤を首元へ充てがう。





｢．．．．．ん、

．．．．．．．．A、？｣





冷たさで起きたのか、裕太が薄く目を開けた。








｢裕太……、大丈夫？｣






虚ろな眼差しに不安になって聞くけど
布団から出てきた裕太の熱すぎる手は私の手へと伸びきて





｢．．．．．あいたかった｣





そう言うと手を握ったまま、
また寝てしまった。








しばらく経って力の抜けた裕太の手を布団の中にしまって、机の上に置きっぱなしだった飲み物やゼリーを冷蔵庫にしまっていると
部屋のチャイムが鳴った。








もちろん悠太は眠ったままだし、
起こすのも可哀想だよね。。





宅急便とかなら受け取りぐらいはできると思って、玄関のドアの覗き穴から見てみると




外に立っていたのは女の人だった。

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