ベランダの恋＿2

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昼休み。


ミカとお昼を食べていると
机に置いていたスマホが震えた。




北山さん夜いる?
一緒にご飯しよ




月曜日、北山さんの家から朝帰りして
(と言っても隣だけど)
火曜日は北山さんから出掛けてくるって連絡くれて、
水曜日の今日。



北山さんから夕飯のお誘い。



何かリクエストがあれば作りますよ



そう返すとすぐ返信がきて、考えとく！って。






｢そういえばどっちとどうなった？｣

｢えっ。
どっちとも、どうもなってない．．かな？｣

｢かな？って。
それ絶対なんかあったでしょ｣

｢．．．うん｣




感の鋭いミカには隠せないと思って、

裕太には愛想をつかされてしまって
もう既に彼女がいるらしい事。

隣人の北山さんとは付き合ってはないけどキスまでしてしまった事。


色々と話を聞いてもらった。






｢Aはチャラ男のセ フレになりたいの？｣

｢なりたい訳ではないけど．．
なっても別にいいのかなって思っちゃってる｣

｢裕太くんのこと、
最後だと思ってもう一度ちゃんと伝えてみたら？｣

｢彼女いるのに？｣

｢それだってまだ分かんないよ？
たまたま帰り道が一緒だけだったかもだし｣




そうだったらいいな、って思っちゃう。


だけどもうこれ以上裕太に嫌われるようなことしたくないのも本音。



辛いとか苦しいとか、
全部忘れて北山さんに逃げている今は
私にとって言葉はすごく悪いけどラクなんだよ。




北山さんだって私に今以上の関係を
求めてこないはずだし。




北山さんが恋愛しないって言うのも
今ならわかる気がしてきた。







｢無理にとは言わないけどさ。
後で後悔するなら先に行動した方がいいと思うなぁ｣





そうだよ。


ミカの言っている事はすごく正しい。





｢でもま、
どうなっても私はAの味方だからね？｣


｢ありがとう｣





いつでも話聞くよ！って言ってくれるミカは
すごく頼もしくて元気が出た。

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