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「座って」
北山さんに連れられて一番端の席。
座った私の前につり革を持って立つ北山さん。
さっきの、裕太だったよね。
それは北山さんも気付いたはず。
でも、もうひとつ確認したいことがあって。
「....北山さん?」
「ん?」
「さっき
向かい側に居たのって..裕太でしたよね」
「そうだな」
「.....彼女、できたのかな」
「.....」
否定しないってことは、
やっぱり私の見間違いじゃなかったのか。
...裕太の隣には女の子がいたの。
もう裕太はとっくに次の恋してたんだ。
小さくて可愛い子だった。
私なんかより裕太とよく似合ってたし。
よかった。
...よかったよ、裕太が幸せなら。
「.......っ、」
堪えてたけど我慢できなくなって
下を向いたら涙がぽたぽた落ちた。
それに気付いたのか
北山さんはつり革を離してポールに掴み変えるとさっきよりも私に近づいて
周りから遮るようにして立ってくれた。
片方の手は、下を向く私の頭に置かれるから
声を押し殺して電車の中で泣いた。
:
:
マンションの最寄りで降りて、帰り道。
さすがに北山さんも黙ったままで。
それでもちょこちょここっちを気にしてくれてるのが分かる。
気を遣わせちゃって申し訳ないよね。
「ごめんなさい、泣いたりして。
もう平気ですから気にしないで下さい」
「まーたそうやって強がるのな。
ほんとは平気じゃないくせに」
「......」
「ほら。ね?」
んははって笑うから
ちょっと気まずかった空気もだんだんほぐれていく。
「じゃあ聞きますけど、こういう時って
北山さんだったらどうしますか?」
「ん〜〜。ひたすら走りに行く、とか」
「...他には?」
「サウナで汗流す」
「...他には?」
「酒飲んで忘れる」
「...北山さん、それですね」
「ん?どしたどした」
「なんかもうモヤモヤしちゃってダメなので
ガーッて飲んで寝たいです」
コンビニ寄ってお酒買ってきます。
って言う私を
やめときなさい。
って引き止めた北山さんは
「飲みやすくて弱いの作ってあげるから」
って私を北山さんちに招いてくれた。
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mayumitsu(プロフ) - りーちゃんさん» いつもありがとうございます!サウナ見ましたよー!裸体×汗たまんないっすね(*´`)チーマネさんに感謝しかないです!!!抱かれたいですよね…この気持ちはどうしたらいいんでしょうか(´・_・`)お互いすごく酔ってる時にめちゃくちゃに抱かれたい派です!←聞いてない (2020年2月17日 21時) (レス) id: 17b9bc1b51 (このIDを非表示/違反報告)
りーちゃん(プロフ) - とうとうベットにぃぃぃぃぃ!!!(興奮)もうシューイチのサウナみっくん見てからあの身体に抱かれたい願望が爆発しております、、、続きの更新も楽しみにしてます☆ (2020年2月16日 23時) (レス) id: 21de289748 (このIDを非表示/違反報告)
mayumitsu(プロフ) - yk717miraiさん» コメントありがとうございます!だいぶ久しぶりの更新ですみません(´TωT`)お互い好きなのに離れ離れになるのはつらいですよね...しかも玉森くん勘違いしちゃってますしね...(´-`) (2020年1月11日 22時) (レス) id: 3557271f17 (このIDを非表示/違反報告)
yk717mirai(プロフ) - 私的にはやっぱりヒロインさんと玉森さんがやっぱりお互い好きな気持ちを確かめ合って元に戻ってほしいです。玉森さんがやっぱり諦めキレなくて、、、、、好き同士なのに悪い人に引き裂かれて終了なんて哀しすぎます! (2020年1月11日 16時) (レス) id: 2f50dbd382 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:mayumitsu | 作成日時:2019年10月8日 22時