ベランダの恋＿2

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昼時ってこともあって
少し混んでいる店内。


注文の列に並んで何にしようかミカとメニューを見ていると、



｢A？｣


って後ろから声を掛けられた。




｢あ、やっぱAだ｣


振り返るとふにゃっと笑うスーツ姿の裕太。





｢裕太？
珍しいね、この辺で仕事？｣

｢そ。
ちょっと訪問の帰り、遠回りしちゃった｣

｢あ、サボりだ｣

｢んは、バレた(笑)｣



裕太とやりとりしていると、
私のバックをクイクイと引っ張るミカ。



｢ちょっと、だれ？｣

｢あ、えっと、...前いた職場の、
｢ども、玉森です。
Aと前付き合ってました｣


ちょっと濁したつもりだったのに、
あっさり言い切ってぺこっと頭を下げる裕太。



｢Aの元カレ？！
ちょっと、こっちもめちゃくちゃイケメン！｣


裕太にも聞こえてんじゃないかってくらい
勢いのある囁き声のミカ(笑)



｢....(^^;)｣

｢....？｣


めちゃくちゃ愛想笑いの私に不思議な顔しながら、頭を少し傾げる裕太。







ドリンクを手に、
行き先が同じところまで何故か裕太も着いてきた。


｢んじゃA、明日ね。
ミカさんもまた〜｣


ひらひら〜っと手を振りながら、
駅方面へ向かっていく裕太と別れた。



｢A？｣


｢...ん？｣

｢明日、ってなに？
裕太くんと会うの？？？｣

｢あの、色々あってね...？
明日ご飯行くことになってて｣


｢あーー、そういう事ね！
元カレとチャラ男で揺れてんだ？｣


｢揺れるというか、、｣


｢いいのよ！女は欲張りでいなくちゃね！｣


肩をガシッと掴まれて、うんうんてミカ。


なんか勘違いしてます....？？？汗





｢事後報告よろしく♡｣





そう言って、
午後の仕事に取り掛かり出したミカ。

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