【刀剣乱舞】政府から審神者に人事異動することになった (ページ47)

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４６話ページ47

「弟たちが…すみませんでした。人伝いに聞きましたが、政府勤めな貴方も知っているでしょう…私は、争いは好みません…一度、兄弟で話をさせてはくれませんか？」

そう、落ち着いた声で言う江雪。流石左文字兄弟の一番上、お小夜を抱きかかえている宗三の一歩前に出て、弟たちを守るようにしている。
争いは好まない、和睦が一番だ、というが…その瞳は何時になく鋭い…何より、アタシが少しでも不穏な動きを見せたら刃を抜くつもりなのだろう。刀の塚に手を駆けてはいないが、すぐに抜ける体制になっている。

「それが得策だ。気が済むまで話な…ただ、一つ言わせてもらうと宗三とお小夜のこれからに関しては本人たちに決定権を持たせてある。そこは、アンタも口出しするんじゃあないよ」

「…僕は。ここに…残るつもりです。」

「そうかい…。アンタの意見は受け入れた。後は兄弟でしっかり話してからその意思を固めるこった。アタシはどんな意見でも拒みはしないよ。」

江雪に限って口出しするだとか、そんなこたァ無いと思うけど
手鏡で身だしなみを確認すれば、鶴丸の言うとおりに大分ぐっちゃりとした髪の毛を対処できる範囲で治した
左文字兄弟は、取り敢えず江雪の部屋で話をするらしい。

「ンじゃあ俺はこのあたりで失礼するぜ」
「鶴丸、アンタはこっち」

そそくさとその場を離れようとした鶴丸の真っ白な衣服を掴んでは半ば強制的に広間へと連れていった。最初こそぎゃんぎゃんと喚いていたが、喚くだけで抵抗するつもりはなかったようだ。

最終的には「何処に連れて行くんだ？」「お前の仲間のもとに連れていくのか？」「俺をどうするつもりだ」と疑問符で一杯なのは少しばかり笑っちまったもんだが。

広間の真ん前まで来たとき、鶴丸は服を掴んでいたアタシの手を振り払った。その表情は、ないようをいわないと入るつもりはない、とでも言いたげで

「飯だよ」
「はぁ？」
「はぁ？って、なんだい、アンタお腹空いてないのかい？そりゃ残念だ…折角一護が作ってくれたンだが…」

「腹は減ってるさ、そりゃ昼飯が来なくて文句を言ってやろうと思ってた時に審神者、あんたを見つけたンだからな」
「文句…ッて、各部屋への配膳は厚と一護に頼んだンだが…届けに来る前にアンタが部屋出たんじゃあないかい？」

「二人とも、ンなとこで喧嘩紛いな事するんやったら中入ってください、普通に声聞こえてるんやから…」