【刀剣乱舞】政府から審神者に人事異動することになった (ページ22)

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２１話ページ22

神降し、という単語にこの場にいる殆どの者が首を傾げた

そりゃそうだ、このことを知ってるのはアタシと日本号と、同じブラック本丸監活科の部下、あと政府のかなり上層部しか知らないしねェ

刀剣たちになんざ絶対に知れ渡ってない情報だ。…あぁ、山姥の長義あたりは情報を握ってるかもしれないけどねェ……

「じゃあ、神降しの説明をしていくさね。

アンタ達刀剣男士は霊力保持者である審神者に顕現してもらってその姿を表に出すことが可能だろう？
顕現される刀剣達は皆、新しい記憶を作っていくところから始まる。

しかし、アタシの神降しは……まず、刀鍛冶の妖精に狙った刀剣を作るように頼むところから始まる。だいたい、アイツらはお菓子で釣れるからねェ…まぁ、そこんところはちょろいもんだ。
で、次に用意するのがアタシの霊力の混じった紙…っていうか、アタシの霊力混じりの半紙だ。
刀剣男士の名前を書けば大体の下準備は終わる

さて、ここからが本題。アタシの神降しは…言うなれば蘇生術のようなモノだ
完全に死んでいるけど、もう一度呼び起こす、みたいな…

よく見るだろう？お坊さんかなんだかが自分に幽霊を降ろして会話する…みたいなインチキ臭いヤツ。…それに似てるような似てないような、って感じだねェ……」

自分でもこの神降し説明をするのは難しすぎて毎回困る。案の定日本号以外の頭の上には疑問符ばかりが浮かんでいた

……ま、見せた方が、早いか

「分からないのも無理ないさね、実際に見せるよ
一期、神降ししても大丈夫そうな弟は決まってるかい？」

「は、はぁ……後藤なら、この本丸にいた時間が一番短い故…その、神降し…？という方法を用いても辛い思いはせぬと思いまする。…後藤を、お願いいたします」

…なるほど、たしかにここで長い間過ごした後に折られた子達はこの場所に対する嫌悪感が凄まじいだろうからねェ……そういう点では、良い判断だ

「あぁ、わかったよ。じゃあ後藤の神降しをこれから行う。
今から鍛刀部屋に行くから明石はそのぐしゃぐしゃの髪の毛どうにかして来な。日本号はアタシの荷物から半紙と墨。博多は…あぁ、小烏丸連れて来ておいてくれるかい？」

「そんなひどいでっしゃろか…」
「はいよ」
「わかったと～っ」

バラバラに散っていく3人を見送っては、アタシと包丁、一期は鍛刀部屋へと向かうために廊下を歩いた