最強メイドちゃん【wrwrd】【日.常.組】

第5話 ページ7

〜貴方視点〜


pi「…ありがとうございました。

詳しい資料などは、また後日……。」


ペコリ、と頭を下げるぺいんと坊ちゃん。

偉いです。←



やれやれ、やっと終わりましたか。

見守っていたのもバレたことですし、今日は坊ちゃん方と一緒に帰りましょう…。





ダクトから降りて、坊ちゃん方の後ろに立つ。


と、その登場に慣れたのか、何人かが話しかけてくる。



kn「いやぁ、お前すごいやん。

親しくする気はないけど、関心したで！」


そうですか。

確かにコネシマ様の目には、"親しみ"は映っていません。


『お褒めに預かり光栄で御座います。


…して、そろそろ行ってもよろしいでしょうか、鬱様。』


先程から腕を掴んで離さない鬱様に向き直る。




ut「ん、名前知ってるんや。



『…はい。存じ上げております。

そしてお離し下さいませ。』



え〜、どうしよっかなあ。

僕、可愛い子ぉは逃がさない主義やねん。」


…少し苦手なタイプですね……。




どう答えてよいか分からずたじたじしていると、クロノア坊ちゃんが助けてくれました。


kr「……鬱先生、俺らのっすよ。」

そう言うと、クロノア坊ちゃんは"ん"と言って、私を抱きかかえる。



『…いやあの、私は歩けます、坊ちゃん。』


降りようともがけば、余計に強く固定される。




……おやめください。(切実に)






『………あら？』


もがいている間に手に当たったリボン。




……いつのまにこんな物がポケットに…。






よく見てみれば、そのリボンは鬱様の瞳の色とそっくりです。





……。


向こうから、こちらに微笑む鬱様が見える。







『……厄介なものに目をつけられましたね…。』


未だに抱えられたまま、私は眉をひそめた。

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