最強メイドちゃん【wrwrd】【日.常.組】

第18話 ページ24

『右！次左！避けて！！』


ci「つ、強すぎひん……！！？」

今は戦闘訓練中。

訓練内容は、僕が技を繰り出し、次にスウィンドラー嬢が技を繰り出し…の繰り返し。


syp「おー、ガオナァも中々いい技出すやないですか。」

木の上から見ているのはイロニー・ショートピース嬢。

彼女もウチの家と仲が良く、よく一緒に訓練する仲だ。


彼女の父は、よく婚約を相談しにくる。

婚約の申し込みはスウィンドラー嬢が1番だったから、もう叶わないけれど。




そして……

『……相変わらず御転婆ですね、ゾムーク嬢。』


zm「ひゃひゃひゃ、褒め言葉やで。」

こっちはボンベ・ゾムーク嬢。


彼女も同じように、僕の婚約者候補だった。



ci「……っ。


よ、よそ見せんとってや！！」


ビュ、とさっきより速くなったナイフが僕の横を通った。



ci「わっ、しまっ……！！」


zm「うわぁあ！？
おまっ、何してんねん！！」


syp「はよ取らんと！！」



『ゾムーク嬢！』

次の瞬間、僕の手の中にあるナイフ。



ci「すっ、すまん！
大丈夫やった……？」


zm「アホ！


食ってたリンゴに当たるとこやったやろ！！」


ci「リンゴかよ！！！」


zm「当たり前やん。
おr…ボク、避けれるもん、そんなヘナチョコ。」


syp「ですねぇww」


ci「煽んなやイロニー……！！
つか、さっきまで心配しとったやろ！」


syp「え？」


ci「え？？」




『まあまあ……。』

ギャースカやりはじめた三人を宥める。

スウィンドラー嬢もスウィンドラー嬢で、普段はこんなに喧嘩しないはずなのだが、ショートピース嬢やゾムーク嬢が来た時だけこうなる。



『スウィンドラー嬢、ゾムーク嬢、ショートピース嬢。
中でお茶でも？』



ci/zm「「するっ！！」」

声をそろえて、二人が叫んだ。


syp「ワイも……。」



『ふふ、では行きましょうか。』


そのまま歩きはじめた僕に、後ろの会話が聞こえるはずもなく。







ci「俺の方が先に呼ばれたな。」


zm「っクソが……。」


syp「女装してる変.態のクセに。」


ci「お前らもやろ！？」


zm「お前なんかに渡さんから。」


ci「こっちのセリフや。」


syp「なに言ってんすか。
ワイのもんスよ？」





彼女(・・)らには、秘密が多い。

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