最強メイドちゃん【wrwrd】【日.常.組】

第9話 ページ11

いまいち言われたことが理解できない。



我々国に行く？

ゾム様の専属メイド？？


頭上に"？"を浮かべる私に、ゾム様が言った。





zm「いやぁ、お前、前にウチ来たやん？

そん時に気に入ってしもてん。


俺のモンにしたいんよ。





なあ、専属メイド、ならん？」



なんとなく掴めました。

私を引き抜く、というのは、そういう事でしたか。





返答に困っていると、廊下の角から人影。



kn「んお、何してんねん、ゾム。」


ut「…って、あの時のメイドさん！！！」



…わあ……。



少し、大変なことになりそうですね…

、

ut「名前だけでも！！教えてくれへん！？」


『……名乗るほどの身分では御座いませんので。』


kn「ぶっはw大先生、フラれてるやんww」


カオスです。




zm「なーなー、結局専属メイドなってくれるん？」


ut/kn「「専属メイドぉ！！！？？」」



『……それは…。』


私は此処に忠誠を捧げているので、他国には渡れないのですが…。



誰か、助けて下さいませ。





kn「……ん？」


困っている私の後ろに回り込んで、エプロンをめくったコネシマ様。

直後にニヤニヤ笑い始めます。



kn「なーんや、つけてくれてるん？」



コネシマ様の手元には、キラッと光るバッジ。


見られないように、エプロンにつけたのですが、バレてしまいました。






『……身につけないのも、不義理かと思いまして。』




答えると、自分のあげたものを探し始めるゾム様、鬱様。


ピン留めは髪で隠しながらしてあるし、リボンはメイド服の袖をめくったところに結んであります。




案の定、あっさりそれらを見つけたお二人。




zm「なんや、ますます欲しくなんねんけど。」


kn「せやなぁ…。


俺も気ぃ変わったわ。

ウチくんなら、俺の専属メイドになり。

コイツらなんかやめとけ？」


ut「こりゃあ、他のメンバーにも教えてやらな。」


………鬱様、それは"公開処刑"とやらですか。






そんなことを考えていると、廊下に響き渡る怒号。


tn「鬱ううううううううう！！！

シッマああああああああああああ！！！

ゾぉムううううううううううううう！！！」



……びっくりしました、トントン様の声ですね。


前を向くと、青ざめているお三方。







ut「っほ、ほんじゃあな！」


zm「後でまたくるしなー！！」


kn「逃げずにまっとけよ！」





『…行ってらっしゃいませ。』


膝を折って微笑む。







……嵐のようでした…。

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