7話 ページ8
華「Aさんの煮物・・・やっぱりいつ食べても美味しい・・・」
相当気に入ってくれているのだろう、嬉しさで華さんの体が震えている。
貴「持ち帰りの分も包んでますからね」
不定期ではあるが、こうして華さんに煮物を提供している。
そういえば華さんに煮物を作るきっかけって何だっけ・・・と考えていると、華さんが口を開いた。
華「Aさんに出会えてよかったです。私、体弱くて友達いなかったから・・・あっ、ごめんなさい勝手に友達だなんて」
貴「あれ、私も友達だと思ってたけど・・・違った?」
そう言って笑うと、華さんは段々と涙目になる。
華「Aさん大好き!!」
貴「ふふ、私も」
ギュッと抱きしめられビックリするが、私もそっと抱きしめ返す。
その時にふわっと香る、杏寿郎の匂い。
そっか、一緒に住んでるから染みついてるのか。
胸が少し痛むが、気づかないふりをした。
貴「私、華さんが杏寿郎の婚約者でよかったと思ってる。こんないい子をお嫁さんにもらえるなんて、杏寿郎が羨ましい」
そう言うと、華さんは少し悲しそうな顔をした。
華「そう言っていただけて嬉しいです!」
しかしすぐ笑顔になったため、気のせいか?と首を傾げた。
貴「華さん、時間大丈夫?少し日が沈んできたけど」
その言葉で、華さんは「いけない!」と慌て始める。
華「もうすぐ杏寿郎さんが帰ってくるから、お風呂とご飯の用意しないといけないんでした!」
貴「それは大変、早く帰らないと」
はい、と持ち帰り用の煮物を渡し、玄関まで見送る。
華「ありがとうございました。このお礼はまた!」
貴「別にいいですよ、楽しい時間過ごせたので。送りましょうか?」
華「大丈夫です!買い物もするので・・・それじゃあ」
そう言って去っていく華さんを、見えなくなるまで見守る。
あーもう、2人で幸せになってくれ。
そんなことを思いながら、戸を閉めた。
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にんにく - 煉獄さんがしのぶのところに足を運んでいたのは、てっきり華さんが妊娠でもしてるのかと思ってました!でも読み返してみたら、2話でも華さんが簪を指しても「買ってあげよう」とは言ってませんし、伏線?が散りばめられていたんですね…。続編楽しみです! (2019年11月17日 23時) (レス) id: 315083b1b9 (このIDを非表示/違反報告)
かな(プロフ) - 初めてこんなに続編が気になる作品に出会えました。これからの進展がすごく気になります!続編もすぐ読ませてもらいます! (2019年11月17日 13時) (レス) id: d43f11df13 (このIDを非表示/違反報告)
中二病者です!(プロフ) - 次の作品も続編も楽しみに待っています!だけど、冬の季節になったので体調には十分気をつけてくださいね!更新楽しみにしています! (2019年11月17日 7時) (レス) id: ab06cdee91 (このIDを非表示/違反報告)
はず - 作者様…!とても気になります!読んでいてとても楽しいです。更新頑張ってください!応援してます!! (2019年11月16日 18時) (レス) id: 91e1062183 (このIDを非表示/違反報告)
さやか(プロフ) - おおお!!ついについに来るのか?来るべき時が来るのか?? (2019年11月16日 0時) (レス) id: 70d7a9e017 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みっど | 作成日時:2019年11月3日 21時