5話 ページ6
杏寿郎と二人並んでしばらく休憩し、あれ?となる。
よく考えてみると、蜜璃ちゃんもお胸出してるよね。ってなった。
あれはそういう隊服だからいいのか?
いや違う、蜜璃ちゃんはそう言う格好をしても女の子らしいからか。
なるほど、生まれ持ったものの差ってことだ。
そんなことを考えながら、日輪刀の手入れをする。
今手入れをしている刀は予備のもので、愛刀は担当の鍛冶師に出して修理してもらっている。
そんな私の刀はかなり独特で、色に関しては5色に光る。
光の加減によって「青・赤・白・黄・黒」と変わり、刀身は龍の鱗のような模様が浮かんでいるのだ。
こんな色見たことない、と担当の鍛冶師が興奮していたからすごいのだろう。
杏寿郎「いつもの日輪刀はどうした?」
貴「刃こぼれがひどかったから出したの。今日来るって手紙来たからもうすぐだと思うんだけど・・・杏寿郎はどうする?」
杏寿郎「ふむ・・・その鍛冶師が来るまで待とう」
そこからその鍛冶師が来たのは割とすぐだった。
玄関まで行き出迎えると、笠から風鈴を引っ提げひょっとこの面をかぶった彼が、「オラ」と愛刀を渡した。
早く抜いて色見せろや、というかのように顎をくいっと動かすしぐさを見せる彼。
せっかちだなあ、と思いつつ必殺を出すことにした。
貴「色は見せますから、休んでいきません?歩いて疲れているでしょうし。みたらし団子用意してますよ、鋼鐵塚さん」
そこからの動きはとてもはやかった。
ズンズン中に入っていく彼を見送り、みたらし団子を用意しなければ・・・と台所へ向かう。
貴「杏寿郎、さっきの部屋に戻ってて」
杏寿郎「Aの担当鍛冶師は・・・個性的だな!」
私はこのやり取りを何度もやってきたから慣れているが、杏寿郎からすると新鮮だったようだ。
まあ、人の家にズカズカ入っていく人は彼くらいだと思う。
貴「まあ、ああいう人だから・・・担当から外れること多いみたい。担当決まっているのは私くらいだから」
いい色見せてあげないとね、と杏寿郎に言うと「そうだな」と笑った。
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にんにく - 煉獄さんがしのぶのところに足を運んでいたのは、てっきり華さんが妊娠でもしてるのかと思ってました!でも読み返してみたら、2話でも華さんが簪を指しても「買ってあげよう」とは言ってませんし、伏線?が散りばめられていたんですね…。続編楽しみです! (2019年11月17日 23時) (レス) id: 315083b1b9 (このIDを非表示/違反報告)
かな(プロフ) - 初めてこんなに続編が気になる作品に出会えました。これからの進展がすごく気になります!続編もすぐ読ませてもらいます! (2019年11月17日 13時) (レス) id: d43f11df13 (このIDを非表示/違反報告)
中二病者です!(プロフ) - 次の作品も続編も楽しみに待っています!だけど、冬の季節になったので体調には十分気をつけてくださいね!更新楽しみにしています! (2019年11月17日 7時) (レス) id: ab06cdee91 (このIDを非表示/違反報告)
はず - 作者様…!とても気になります!読んでいてとても楽しいです。更新頑張ってください!応援してます!! (2019年11月16日 18時) (レス) id: 91e1062183 (このIDを非表示/違反報告)
さやか(プロフ) - おおお!!ついについに来るのか?来るべき時が来るのか?? (2019年11月16日 0時) (レス) id: 70d7a9e017 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みっど | 作成日時:2019年11月3日 21時