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32話 ページ33

貴「え、華さんが!?」




次の日、屋敷で体に響かない程度に柔軟をしていると、鎹鴉から報告を受けた。


どうやら朝早く、華さんが倒れてしまったらしい。




華さんは私を呼んでいるようで、すぐさま蝶屋敷へと赴いた。


部屋の場所を教えてもらって扉を開けると、ベッドから上半身を起こしている華さんが目に入った。



華さんは私に気が付くと、申し訳なさそうに眉を下げた。


華「Aさん・・・ごめんなさい、急に」


全然大丈夫ですよ、といい側にある椅子に座る。



貴「それより華さん、体大丈夫ですか?何か無理をしたんじゃ・・・」




倒れるまで何かしていたんじゃないかと心配する。



私がそう言うと、華さんはふるふると首を横に振った。


華「そうじゃないんです。きっと・・・神様が、私に罰を与えたんです」



貴「罰・・・??」



力なく下を見る華さんを心配そうに見つめる。




とてもいい子である華さんが、神様に罰を与えられるわけがない。



華さんは息を整え、ギュッと軽く布団を握りしめた。


華「その前に・・・Aさん、この前は守ってくださってありがとうございます」




労わるように、私の左腕に優しく触れる。



華「命に関わるものじゃなくて、本当に良かったです。」




今も痛いですか?と言われ、今はあまりと答える。



ホッと安心したような表情を見せ、意を決したようにこちらをまっすぐ見た。



華「私・・・Aさんにずっと、言おうと思って先延ばしにしてきたことがあります」




貴「・・・えぇ。私が気絶する前も言ってましたよね」



華さんは、覚えてたんですか・・・と言い、話を続ける。



華「でも今、この状態になって言おうと決断できました。」


貴「・・・はい」



うん、大丈夫。



手は少し震えてるけど、今なら聞く準備はできている。



そう自分に言い聞かせ、震える両手を握りしめた。



華「・・・実は―――」

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設定タグ:鬼滅の刃 , 煉獄杏寿郎   
作品ジャンル:アニメ
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にんにく - 煉獄さんがしのぶのところに足を運んでいたのは、てっきり華さんが妊娠でもしてるのかと思ってました!でも読み返してみたら、2話でも華さんが簪を指しても「買ってあげよう」とは言ってませんし、伏線?が散りばめられていたんですね…。続編楽しみです! (2019年11月17日 23時) (レス) id: 315083b1b9 (このIDを非表示/違反報告)
かな(プロフ) - 初めてこんなに続編が気になる作品に出会えました。これからの進展がすごく気になります!続編もすぐ読ませてもらいます! (2019年11月17日 13時) (レス) id: d43f11df13 (このIDを非表示/違反報告)
中二病者です!(プロフ) - 次の作品も続編も楽しみに待っています!だけど、冬の季節になったので体調には十分気をつけてくださいね!更新楽しみにしています! (2019年11月17日 7時) (レス) id: ab06cdee91 (このIDを非表示/違反報告)
はず - 作者様…!とても気になります!読んでいてとても楽しいです。更新頑張ってください!応援してます!! (2019年11月16日 18時) (レス) id: 91e1062183 (このIDを非表示/違反報告)
さやか(プロフ) - おおお!!ついについに来るのか?来るべき時が来るのか?? (2019年11月16日 0時) (レス) id: 70d7a9e017 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:みっど | 作成日時:2019年11月3日 21時

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