29話 ページ30
あの後いっぱい天元に話を聞いてもらって、天元の話もいっぱい聞いて、とても満足した。
すごいな、忍って話術も巧みなんだ。
貴「ごめんねぇ天元、お嫁さんたち屋敷で待ってるでしょ。遅くまで付き合わせちゃった」
天元「酔っぱらっても気を遣えるお前はすごいわ」
まずは自分の心配をしろ、とぐしゃぐしゃに頭を撫でられる。
あれ、これ誰かにも言われたような気がする。
天元「嫁たちには言ってあるから、問題はねぇよ」
貴「そっか、それはよかった。・・・あ、そうだ」
この前買った漬物、まだあったなと思い出す。
あれは日本酒にぴったりだから、日本酒と飲もう。
取りに行ってくる、と立ち上がると一気にお酒が回り平衡感覚が狂う。
貴「わ、」
天元「おっと危ね、大丈夫か?」
胡坐をかいた天元の上に、すっぽりと収まる形で倒れた。
座りながら横抱きをされるような体勢になったが、これが何故か心地いい。
貴「あーー・・・・これいいなぁ、気持ちいい。眠れそう」
すり、と天元の胸板に頬を寄せる。
ん、いい筋肉だ。
天元「はぁ・・・お前なぁ、」
貴「ちょっとだけ・・・寝る・・・」
私は睡魔に負け、そのまま眠りについた。
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宇髄side
天元「こいつまじかよ・・・」
酔っぱらったらこんなんなんのか?
すよすよと腕の中で眠るこいつを見てため息をつく。
普段から隙ありまくりで無防備なくせに、酔ったら無防備の度を越えてるじゃねぇか。
俺じゃなかったら確実にくわれている。俺でも一瞬理性が揺らいだ。危なすぎる。
ただでさえこいつは、鬼殺隊の中でも人気がある。平隊士が話しているのを何度も耳にした。
こいつ、こんな状態なら隙を付け込まれて何されるかわかんねぇぞ。
天元「まず男を屋敷に呼ぶ時点でダメだなこいつは」
眠っているAを見てそう呟いた。
大正コソコソ噂話
Aは鬼殺隊の中でも人気があります。容姿端麗なだけでなく、部下を思いやる心があり、柱として実力も備わっているためです。
本人はもちろん気づいていません。思っているのは「部下たち可愛いなぁ」です。
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にんにく - 煉獄さんがしのぶのところに足を運んでいたのは、てっきり華さんが妊娠でもしてるのかと思ってました!でも読み返してみたら、2話でも華さんが簪を指しても「買ってあげよう」とは言ってませんし、伏線?が散りばめられていたんですね…。続編楽しみです! (2019年11月17日 23時) (レス) id: 315083b1b9 (このIDを非表示/違反報告)
かな(プロフ) - 初めてこんなに続編が気になる作品に出会えました。これからの進展がすごく気になります!続編もすぐ読ませてもらいます! (2019年11月17日 13時) (レス) id: d43f11df13 (このIDを非表示/違反報告)
中二病者です!(プロフ) - 次の作品も続編も楽しみに待っています!だけど、冬の季節になったので体調には十分気をつけてくださいね!更新楽しみにしています! (2019年11月17日 7時) (レス) id: ab06cdee91 (このIDを非表示/違反報告)
はず - 作者様…!とても気になります!読んでいてとても楽しいです。更新頑張ってください!応援してます!! (2019年11月16日 18時) (レス) id: 91e1062183 (このIDを非表示/違反報告)
さやか(プロフ) - おおお!!ついについに来るのか?来るべき時が来るのか?? (2019年11月16日 0時) (レス) id: 70d7a9e017 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みっど | 作成日時:2019年11月3日 21時