20話 ページ21
杏寿郎「む?今Aの刀鍛冶が駆けていったぞ?」
鋼鐵塚さんが謎の行動を起こして去った後、入れ違いで杏寿郎が入ってきた。
私の顔を見ると、「元気そうだ!」とこちらに歩み寄ってくる。
貴「ありがとね杏寿郎、しのぶちゃんから運んでもらったの聞いた」
杏寿郎「っ、・・・あ、あぁ」
貴「ん?」
ピタッと急に止まって固まった後、歯切れの悪い返事をする杏寿郎。
杏寿郎にしては珍しく、ハッキリしない返事に疑問を抱く。
何か変なことを言っただろうか・・・??
そう思うも、杏寿郎が喋ることによって頭の中からすぐに消えた。
杏寿郎「やはり折れているか」
貴「まあ、上弦の弐相手にここまでで済んだのは幸運だと思ってる」
杏寿郎「華を全力で守ったそうだな、華から聞いた。感謝する」
華さんが傷ついて、杏寿郎の悲しい顔は見たくないから。
もうすぐお嫁になる華さんが傷物になるのはいけないから。
そう言いそうになる口を閉じた。
貴「鬼殺隊として、一般市民を守るのは当然のことだからね。華さんに何もなくてよかった。そういえば華さんは?」
先ほどから華さんの姿は見えない。
杏寿郎「気が緩んだのだろう、熱が出たのだ。また回復したら見舞いに来る」
貴「そっか・・・私が気絶する前、まだ言ってないことあるって言ってたから。何だろう」
私がそう言って首をかしげると、「・・・あのことか」とポツリと呟いた。
杏寿郎がわかっているということは、やはり祝言が決まったということだろう。
貴「やっぱり祝言の日付決まったとか?そんな感じしてたんだよね、おめでとう」
そう言って笑うが、きちんと笑えているだろうか。
肯定の返事が返ってくるかと思いきや、「いや、そうではない」と返ってきた。
そうではない・・??
杏寿郎「この話は、華からするだろう。待ってやってくれ」
貴「あ・・・うん」
そう真剣に話す杏寿郎に、思わず困惑する。
しばらくして杏寿郎は、華さんの様子を見に戻ると言って屋敷へと戻っていった。
大正コソコソ噂話
Aの隊服は、普通の形のものです(ズボンタイプ)。蜜璃同様ゲスメガネに騙されますが、たまたま居合わせた煉獄によって未遂に終わりました。
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にんにく - 煉獄さんがしのぶのところに足を運んでいたのは、てっきり華さんが妊娠でもしてるのかと思ってました!でも読み返してみたら、2話でも華さんが簪を指しても「買ってあげよう」とは言ってませんし、伏線?が散りばめられていたんですね…。続編楽しみです! (2019年11月17日 23時) (レス) id: 315083b1b9 (このIDを非表示/違反報告)
かな(プロフ) - 初めてこんなに続編が気になる作品に出会えました。これからの進展がすごく気になります!続編もすぐ読ませてもらいます! (2019年11月17日 13時) (レス) id: d43f11df13 (このIDを非表示/違反報告)
中二病者です!(プロフ) - 次の作品も続編も楽しみに待っています!だけど、冬の季節になったので体調には十分気をつけてくださいね!更新楽しみにしています! (2019年11月17日 7時) (レス) id: ab06cdee91 (このIDを非表示/違反報告)
はず - 作者様…!とても気になります!読んでいてとても楽しいです。更新頑張ってください!応援してます!! (2019年11月16日 18時) (レス) id: 91e1062183 (このIDを非表示/違反報告)
さやか(プロフ) - おおお!!ついについに来るのか?来るべき時が来るのか?? (2019年11月16日 0時) (レス) id: 70d7a9e017 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みっど | 作成日時:2019年11月3日 21時