【鬼滅の刃】好きな人に婚約者がいるのですが【煉獄杏寿郎】

１７話 ページ18

貴「何日経ったんだろうか」


目が覚めて第一声がこれだ。

体の至る所に包帯が巻かれ、不快感を覚えながら上半身を起こす。



貴「いててて・・・」


見事に折れた左腕は、三角巾で吊るされている。

いつ復帰できるだろうかなんて考えていると、ベッドの横にある台に折れた愛刀が置いてあることに気づく。


・・・あ、やばいな。



頭の中に現れる、ズモモモと不穏な空気を纏う鋼鐵塚さん。


只じゃ済みそうにないなぁ、なんて考えているとガラガラと扉が開いた。



しのぶ「あら、目が覚めましたか」


貴「しのぶちゃん、華さんは大丈夫だった？」


しのぶ「えぇ。ですがまずは、自分の心配をしてください」

さっきまで、いつ復帰できるかなんて考えてたなんて言えない。



そんなことがバレたら終わりだ。


貴「しのぶちゃん、治療ありがとう。何日たった？」


しのぶ「3日です。思っていたより早く目覚めましたね」

そう言って側にある椅子に座るしのぶちゃん。


私が眠っている間の3日間のことを話してくれたが、それはもう大変だったらしい。



〜〜


杏寿郎「胡蝶はいるか！！」



しのぶ「静かにしてください。何の騒ぎです？」


騒ぎを聞きつけて玄関口までやってきたしのぶは、煉獄の抱える人物をみて大体察した。

Aを横抱きにして焦る煉獄に、「こちらです」と部屋に誘導する。



一通り容態を見た後、命に別状はないことを伝えた。


しのぶ「左腕・肋骨4本骨折。そして右足の打撲がありますが・・・よかったですね、内臓の損傷はありません」


杏寿郎「そうか、よかった」



そう言って安心する煉獄に、しのぶはほほ笑む。



しのぶ(見たことない煉獄さんの顔・・・Aさんもすみに置けませんね)



しのぶ「それでは、今から治療をしますので外で待っててください」

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