16話 ページ17
華「Aさん、ごめんなさい・・・私が寄り道なんてしなければ・・・」
貴「寄り道・・・??」
華「この前煮物をご馳走になったお礼をと思って・・・杏寿郎さんに、Aさんが好きな漬物屋さんを聞いたんです」
そういえば、お礼するって言ってたな・・・と心の中で呟く。
私が管轄していた地域は、確かに好きな漬物屋さんがある町の近くだ。
割と複雑な道がたくさんあるから、それで迷ったのだろう。
華「夕刻には戻るつもりでいたのに、迷ってしまって・・・」
貴「華さんが無事でよかったです。杏寿郎に鎹鴉を飛ばしたので、もうすぐこちらに来るかと。その前に2人の部下が・・・もう、来ると・・・」
ぼやぁ、と視界がぼやける。
意識を失うことに気づいた華さんが、「Aさん!?」と叫ぶ。
部下の2人、早く来てくれないかな・・・
ここで気絶したら、華さんを一人にさせてしまう。
華「死んじゃ嫌ですよ・・・?」
そう言って涙声になる華さん。
大丈夫、これくらいの怪我なら死なないです。と言いたいが声を発する気力を今は持っていない。
華「私、まだAさんに言ってないことがあるのに」
言ってないことってなんだろうか。
――あ、もしかして祝言の日付が決まったとか?
それならおめでとうだ、と言いたいがそれも言えない。
部下「龍柱様!!!」
部下「大丈夫ですか!?」
奥から血相を変えてやってくる部下を見て、安心する。
あぁよかった、やっと来てくれた。
これで華さんを一人にせずに済む。
華「あの、Aさんが大変で・・・っ、Aさん!!」
ごめんなさい華さん、起きてから心配かけちゃったこと謝るから・・・
今だけ寝かせて。
そんなことを思いながら、意識を手放した。
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大正コソコソ噂話
龍柱とありますが、実はこの読み方は『りゅうばしら』ではなく『たつばしら』と読みます。でも呼吸の時は『たつの呼吸』ではなく『りゅうの呼吸』なのです。A本人も「ややこしいな」と思っています。
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にんにく - 煉獄さんがしのぶのところに足を運んでいたのは、てっきり華さんが妊娠でもしてるのかと思ってました!でも読み返してみたら、2話でも華さんが簪を指しても「買ってあげよう」とは言ってませんし、伏線?が散りばめられていたんですね…。続編楽しみです! (2019年11月17日 23時) (レス) id: 315083b1b9 (このIDを非表示/違反報告)
かな(プロフ) - 初めてこんなに続編が気になる作品に出会えました。これからの進展がすごく気になります!続編もすぐ読ませてもらいます! (2019年11月17日 13時) (レス) id: d43f11df13 (このIDを非表示/違反報告)
中二病者です!(プロフ) - 次の作品も続編も楽しみに待っています!だけど、冬の季節になったので体調には十分気をつけてくださいね!更新楽しみにしています! (2019年11月17日 7時) (レス) id: ab06cdee91 (このIDを非表示/違反報告)
はず - 作者様…!とても気になります!読んでいてとても楽しいです。更新頑張ってください!応援してます!! (2019年11月16日 18時) (レス) id: 91e1062183 (このIDを非表示/違反報告)
さやか(プロフ) - おおお!!ついについに来るのか?来るべき時が来るのか?? (2019年11月16日 0時) (レス) id: 70d7a9e017 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みっど | 作成日時:2019年11月3日 21時