14話 ページ15
貴「華さん、大丈夫ですか?どこか怪我は?」
転がり落ちる鬼の頸をよそに、華さんに話しかける。
華「は、はい・・・Aさんが来てくださったので」
うん、確かにけがはしてなさそうだ。
ホッとしていると、華さんが今にも泣きそうな顔をした。
貴「え、ちょ、やっぱりどこか痛いですか!?」
華「違うんです、Aさんに迷惑をかけてしまって・・・うぅっ」
貴「迷惑だなんて思ってないです。杏寿郎がかなり心配してました、柱の人たちにも手伝うように頼んでたみたいですから」
華「杏寿郎さんが・・・・??」
鎹鴉に手紙をくくりつけ、「お願いね」というとバサバサと飛び立っていく。
貴「えぇ。私にも頼んできました。華さんに何もなくてよかったです」
さ、帰りましょう―――
そう言った瞬間、感じたことのない悪寒が全身を襲う。
やばい、この気配は鬼――!!!
油断していたため、反応が遅れる。
左側から飛んできた攻撃を、華さんを庇いながらもろに受ける。
攻撃の威力を受け流すが左腕と肋骨がミシミシと嫌な音を立て、体勢を崩したものの何とか着地した。
やばい、今ので折れた。
童磨「一発で仕留められると思ったんだけどなあ・・・あぁ君、もしかして柱?」
2人も女の子がいるなんて幸運だなぁ、なんて呑気なことを言う目の前の鬼は、今までの鬼とは格が違う。
貴「上弦の・・・弐」
瞳に刻まれたその文字に、最悪の事態が頭をよぎる。
やばい、華さんがいてまともな戦いなんてできない。
華さんに視線を移すと、一般人でもわかるのかガタガタと震えている。
私が華さんにかけた伍の型『龍の加護』も、上弦の弐相手じゃほぼ一撃で破られてしまう。
私、しっかりしろ。鎹鴉はさっき飛ばした、私が少し粘れば日も昇る。
・・・私が今できることは、華さんを守り通すことだ。
華さんを木の裏で隠れているように伝えると、折れて痛む左腕に鞭をうち日輪刀を構える。
貴「上弦の鬼。・・・まずは私を倒してからこの子を食べなさい」
童磨「へぇ・・・そんなにその子が大切?戦いに支障が出るから捨てちゃいなよ」
貴「何も知らないのにそんなこと言わないでくれる?」
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にんにく - 煉獄さんがしのぶのところに足を運んでいたのは、てっきり華さんが妊娠でもしてるのかと思ってました!でも読み返してみたら、2話でも華さんが簪を指しても「買ってあげよう」とは言ってませんし、伏線?が散りばめられていたんですね…。続編楽しみです! (2019年11月17日 23時) (レス) id: 315083b1b9 (このIDを非表示/違反報告)
かな(プロフ) - 初めてこんなに続編が気になる作品に出会えました。これからの進展がすごく気になります!続編もすぐ読ませてもらいます! (2019年11月17日 13時) (レス) id: d43f11df13 (このIDを非表示/違反報告)
中二病者です!(プロフ) - 次の作品も続編も楽しみに待っています!だけど、冬の季節になったので体調には十分気をつけてくださいね!更新楽しみにしています! (2019年11月17日 7時) (レス) id: ab06cdee91 (このIDを非表示/違反報告)
はず - 作者様…!とても気になります!読んでいてとても楽しいです。更新頑張ってください!応援してます!! (2019年11月16日 18時) (レス) id: 91e1062183 (このIDを非表示/違反報告)
さやか(プロフ) - おおお!!ついについに来るのか?来るべき時が来るのか?? (2019年11月16日 0時) (レス) id: 70d7a9e017 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みっど | 作成日時:2019年11月3日 21時