13話 ページ14
※お話に入る前に
作中に出てくる龍の呼吸、伍の型『龍の加護』は守りに特化した型です。薄緑色の龍が体を纏い壁となります。自分には使えず、他人にのみ使用可能。下級の鬼なら攻撃を無効化できますが、下弦・上弦の鬼となると数度の攻撃で破られてしまいます。
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貴「今言った特徴の女性がいたら、すぐに伝達してくれる?」
「「はい!!」」
部下2人に華さんの特徴を告げ、各々任務にあたる。
まだ何も連絡がないってことは、見つかってないってことか・・・
最悪の事態になってなければいいけど。
そよそよと夜風が頬を撫で、その不気味な心地よさに身震いする。
「〜〜!〜〜!」
貴「っ」
夜風に乗って聞こえてきた微かな声に反応し、駆け出す。
間違いない、今の声は助けを乞う声だ。
ということは鬼に遭遇したということ。・・・間に合え。
ザッ、と開けた土地にやってくると、真ん中でへたり込んでいる一人の女性、そして今にも襲いそうな鬼が・・・二体?
貴「華さん!」
華「Aさん・・・・」
幸か不幸か、その鬼二体は目の前の人間をどっちが食べるかで揉めている。
今のうちに・・・
貴「龍の呼吸、伍の型、『龍の加護』」
華さんに向かって刀を振るい、薄緑色の半透明な龍が華さんを纏う。
これでとりあえずは、ある程度の攻撃は華さんに効かない。
異変に気付いた鬼たちは、こちらを振り向いた。
すかさず華さんを背中に隠し、戦闘態勢に入る。
「あぁ、ちんたらしていたら鬼狩りが来ちまった」
「そっちの姉ちゃんも別嬪だなぁ。こりゃ運がいい」
そう言って舌なめずりする鬼たちを睨み、日輪刀を向ける。
貴「あなた達が馬鹿みたいに言い合いしてくれてよかった。華さんに何かあったら、地獄よりも痛い目に合わせるところだったから」
「あ?何言ってんだ」
「今から食ってやるよ、ちょうど一人ずつだからな」
貴「そ、少しは反省の色を見せたら楽に逝かせたのに。華さん、目をそらしててくださいね。」
華さんにそう笑いかけると、コクリと頷いて下を向いた。
こんな汚い奴らを見せるわけにはいかないもんね。
貴「龍の呼吸、弐の型――『龍の舞』」
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にんにく - 煉獄さんがしのぶのところに足を運んでいたのは、てっきり華さんが妊娠でもしてるのかと思ってました!でも読み返してみたら、2話でも華さんが簪を指しても「買ってあげよう」とは言ってませんし、伏線?が散りばめられていたんですね…。続編楽しみです! (2019年11月17日 23時) (レス) id: 315083b1b9 (このIDを非表示/違反報告)
かな(プロフ) - 初めてこんなに続編が気になる作品に出会えました。これからの進展がすごく気になります!続編もすぐ読ませてもらいます! (2019年11月17日 13時) (レス) id: d43f11df13 (このIDを非表示/違反報告)
中二病者です!(プロフ) - 次の作品も続編も楽しみに待っています!だけど、冬の季節になったので体調には十分気をつけてくださいね!更新楽しみにしています! (2019年11月17日 7時) (レス) id: ab06cdee91 (このIDを非表示/違反報告)
はず - 作者様…!とても気になります!読んでいてとても楽しいです。更新頑張ってください!応援してます!! (2019年11月16日 18時) (レス) id: 91e1062183 (このIDを非表示/違反報告)
さやか(プロフ) - おおお!!ついについに来るのか?来るべき時が来るのか?? (2019年11月16日 0時) (レス) id: 70d7a9e017 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みっど | 作成日時:2019年11月3日 21時