11話 ページ12
貴「んー・・・さすがにお酒飲みすぎたな」
翌朝・・・正確に言うと早朝だが、目が覚めた。
少し痛む頭をおさえつつ立ち上がる。
昨夜の2人での晩酌では昔話に花を咲かせ、とても盛り上がった。
日付を回ったところでお開きとなり、夜も遅いため煉獄家にお世話になることになった。
身支度を済ませたところで、ふと考える。
貴「・・・槇寿郎さん起きてるかな」
せめて槇寿郎さんには挨拶をしておこうと思い、昔の記憶を頼りに部屋を探す。
貴「・・・あ」
襖が少し開いており、そこから縁側に座る槇寿郎さんの後ろ姿が目に入る。
こんな朝早くから起きて、お酒飲んでるのか・・・
杏寿郎から、たまにではあるが槇寿郎さんの話を聞いていた。
こうして会うのは約1年ぶりで、少し緊張する。
槇寿郎「誰だ」
さすが元柱だ、引退してもまだ実力は残っている。
貴「槇寿郎さん、お久しぶりです。九頭龍 Aです」
槇寿郎「何の用だ」
貴「昨夜杏寿郎と晩酌をしまして、寝床を借りておりました。せっかく煉獄家に来たので、槇寿郎さんにご挨拶にと」
槇寿郎さんはこれ以上何も言わないだろう、と「挨拶にきただけですので、失礼します」というと「おい待て」と槇寿郎さんがこちらを向いた。
貴「はい?」
まさか止められるとは思わず、情けない声を発してしまう。
槇寿郎「お前も災難だな」
災難・・・??
槇寿郎さんの言いたい事が見えず、首をかしげる。
槇寿郎「杏寿郎に思いを寄せていたにもかかわらず、杏寿郎があの塩崎という女と婚約するとは」
貴「え・・・・」
―千寿郎『父上が居酒屋で酔っぱらったらしく、相手方の父と20になったら婚約させると約束を』―
どういうことだろうか。以前千寿郎君に聞いた話と、今槇寿郎さんが言っていることがちぐはぐだ。
槇寿郎さんのこの言い方だとまるで、・・・・
貴「杏寿郎自らが・・・華さんと婚約したということですか?」
思っていたよりも震える自分の声にビックリするも、今はそれどころではない。
槇寿郎「なんだ、聞いていないのか?これはあいつら2人で決めた婚約だ」
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にんにく - 煉獄さんがしのぶのところに足を運んでいたのは、てっきり華さんが妊娠でもしてるのかと思ってました!でも読み返してみたら、2話でも華さんが簪を指しても「買ってあげよう」とは言ってませんし、伏線?が散りばめられていたんですね…。続編楽しみです! (2019年11月17日 23時) (レス) id: 315083b1b9 (このIDを非表示/違反報告)
かな(プロフ) - 初めてこんなに続編が気になる作品に出会えました。これからの進展がすごく気になります!続編もすぐ読ませてもらいます! (2019年11月17日 13時) (レス) id: d43f11df13 (このIDを非表示/違反報告)
中二病者です!(プロフ) - 次の作品も続編も楽しみに待っています!だけど、冬の季節になったので体調には十分気をつけてくださいね!更新楽しみにしています! (2019年11月17日 7時) (レス) id: ab06cdee91 (このIDを非表示/違反報告)
はず - 作者様…!とても気になります!読んでいてとても楽しいです。更新頑張ってください!応援してます!! (2019年11月16日 18時) (レス) id: 91e1062183 (このIDを非表示/違反報告)
さやか(プロフ) - おおお!!ついについに来るのか?来るべき時が来るのか?? (2019年11月16日 0時) (レス) id: 70d7a9e017 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みっど | 作成日時:2019年11月3日 21時