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旅館に着くと、貸切なのか私たちしかいなくて、一般人である私にとって新鮮な光景だった。
NJ「8名でお願いします」
「え、私もいいの?」
NJ「もちろんじゃないですか」
「自分の分はさすがに払うよ、」
NJ「大丈夫ですよ心配しなくても。マネヒョンにたまには甘えましょう?」
「けど…、」
NJ「ヌナ」
ナムジュンを見上げると、その大きな手に頭をポンポンされた。
私より歳下だけど、背も高くて大人っぽいナムジュンはやっぱりリーダーで、こういう時の優しさが甘い。
歳下だけど、1番頼りになるのがナムジュン。
NJ「ヌナのストイックなところ、僕は好きです」
「あ、ありがとう?」
NJ「その分心配なんです。だからたまには甘えてください」
ナムジュンには勝てない。
NJ「大広間で部屋割り決めましょっか」
ナムジュンの一言で、みんなは一斉に大広間に行く。
なんだかみんなのお父さんみたい。
NJ「貸切だからひとり1部屋かと思ったんですけど…、」
JN「けど?」
NJ「どこも清掃やら修復作業をしていて、4部屋しか貸りれませんでした」
HS「宿舎と同じでいーんじゃない?」
JM「ヌナもいますよ」
え、8人いて4部屋って…、
私誰かと同じ部屋になるんじゃ…
そのとき真っ先に手を挙げたのが、ソクジンとテヒョンだった。
TH「僕ヌナと1番仲良いですから!」
JN「僕はAの彼氏だよ?」
TH「ずるいですヒョンー!」
彼氏という言葉にビクッと震えた。
そう、私はソクジンの彼女。
分かっているけど、見てしまうのはユンギ。
ユンギは今の話を聞こうとしていたのか、片方のイヤホンを外していた。
JN「Aどうする?」
私がユンギのことを見ていたことに、ソクジンは気づいていた。
見ていないようで、ふざけているようで、ひとりひとりを気にかけているのは長男のソクジンだから。
やっぱりAが決めて、と言うソクジンに、私はなんて声をかければいいんだろう。
またユンギをちらっと見ると、興味なさげに、さっさと決めろとでも言うような顔で、こっちを見ていた。
「じゃあ、ソクジンでいい?」
ソクジンがくれたチャンス。
ユンギでもいいんだよ、そうソクジンが言っているような気がした。
けどやっぱり、ソクジンに甘えていたかった。
もう決めたから。ソクジンだって。
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さくらんぼ - ユンギヤアアアアアアアアーー!! まじで 可愛い キヨ (2019年6月17日 23時) (レス) id: c306612a0b (このIDを非表示/違反報告)
k(プロフ) - 空気読めなくて図々しい彼女ちゃんにもはや爆笑 (2018年12月5日 11時) (レス) id: 783d9deaa6 (このIDを非表示/違反報告)
ゆんぎらぶ - もうシムクン(胸きゅん)だらけでやばい…。ユンギ好きこのお話みたいに愛されたい← (2018年11月27日 18時) (レス) id: 8bf3196fdf (このIDを非表示/違反報告)
moai(プロフ) - めちゃくちゃ面白いです!!更新楽しみにしてます! (2018年11月25日 18時) (レス) id: d5d0b8a583 (このIDを非表示/違反報告)
兎に恋した兎 - このユンギさん推せます。 (2018年11月11日 20時) (レス) id: 5d350162f8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:恋 | 作成日時:2018年10月11日 19時