Mint scent (ページ5)

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④ ページ5

【T.N side】

多分だけど、俺よりもAの方が勉強進んでるんだろうなと思ったから、あいつより先に図書館で勉強しようと思って早めに出たら…俺の前歩いてんのAじゃね？w

なんだよ！w
俺より先に来たのかよ！！w
うわぁ…また負けたわw
こうなったら…気づかれないようにして…。

ポンポン

ゆっくりと振り返るAは、俺の姿をみてキョトンとした顔してるw
やっべぇー！
こんなA初めて見たー！！

『A！お前なんでこんな早いの？』

「ニカこそなんでもういるの？」

そりゃ…課題が…

・

・

・

…本当はAなら早く家を出ると思ったからだよ。
俺さAと一緒にいたいんだよ。
できることなら…1分も離れたくない。
知ってた？俺Aのこと好きなんだよ。
めちゃくちゃ好き。

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あの時、Aが転校生として俺のいたクラスに来た時は何ともなかったんだよ。
けどな、いつだったか忘れたけど…初めてAが屋上に来てバイオリンで弾いたときあったじゃん？
そんときに弾いてた曲を聞いて、俺は自分の耳疑ったよ。

あれ俺も好きな曲だから。

でもさ同時に辛かったんだよ。
もうこの世にはいない…あいつのこと思い出すから。
だから…俺はお前との関わりを築きたくなかった。
築いてしまったら…俺は毎日Aを通して、あいつのことを思い出してしまうような気がしたから。

別に忘れたいわけじゃない。
ただ…俺のキャラってムードメーカーじゃん？それでいる以上、そんな辛さを面に出すわけにはいかなかった。

けど、お前が俺に話しかけるから…話し…かけるから…気づいた時には目が離せなくなってた。

いつの日か、あの屋上でお前の演奏を聞く時間が楽しいって感じるようになってた。
いつまでも続けばいいのにな、ってさ。

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あ…もしかして俺、今変なこと考えてた…？w

『俺は早めに来て和訳やっておこうかと思ってさ。多分、Aのこと待たせるだろうから。』

そう返すと、Aは目を見開きでもすぐにこう答える。

「なんだぁ、ほぼおんなじじゃんw 私は早めに来て確認したかったんだよね。」

同じ…やったぜ！
めっちゃ嬉しいわぁ♪
一緒に過ごせる時間が増えた！